写真道展巡回展 応募総数5,169点の頂点発表


douten1.jpg 第65回写真道展・第36回学生写真道展巡回展を、9月5日(水)から9日(日)まで市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開催。
 写真道展入賞・入選作品330点(四つ切・A4)と、市内の審査会員・会友作品8点(全紙)、学生道展入賞・入選作品60点も同時に展示している。
 写真道展大賞(文部大臣賞)に、輪島麗子さんの地下歩道空間を歩く人の脚を捉えた面白い作品「落し物」が輝いた。どの作品も撮影に時間をかけ、ベストショット写真を発表。レベルの高さが伺える見所満載の写真展となっている。
douten2.jpg 同巡回展は、道内の多くの写真愛好家が目指す、最高レベルの写真コンテストで、入賞・入選を目指している人も多い。6月1日(土)の岩見沢を皮切りに、道内15ヶ所で開催され、多くの来場者の目を楽しませている。
 小樽巡回展では、審査員4名と会友4名の8点を全紙サイズで展示。その中には、8月11日に亡くなった北海道写真協会会長・道展審査会員の本郷正利さんの遺作「出番前」や、川原静雄さんの会友奨励賞「面を打つ」、高橋省三さんの会友準奨励賞「テールライト」も展示。
 小樽在住の入選者は、1部入賞は宮尾一美さん「お散歩、」・入選8名、2部入賞なし・入選2名、3部入賞なし・入選3名と大健闘した。
douten3.jpg 小樽在住のコンテストでは常連の薬師セツ子さんは、2部で美瑛の春、連峰をバックに耕した畑を捉えた「春耕」と、3部で自宅近くの早朝の公園で、100ミリマクロレンズで苔についた水滴を狙った「水珠の詩」の2作品の入選を果たした。
 薬師さんは、ほぼ毎年応募し、これまで10回ほど入選している。最高賞は3席。今回も3部門に10枚応募したうちの2枚が入選となり、「びっくりしたが、そろそろ道展を卒業しても良いと思う気持ちもある。一番撮影に力を入れているのは、なえぼ公園の植物。自然に色々なことを教えてもらっている」と話した。
 写真道展は、1部・自由、2部・観光産業、3部・ネイチャーフォトの3部門に分かれ、応募総数5,169点の中から、入賞・入選作品270点、学生応募総数1,094点の中から入賞・入選60点が選ばれた。
 次の開催地は、苫小牧市文化交流センターで、9月13日(木)~16日(日)を予定している。
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