流山市に学ぶ人口減対策シンポ 10/6日(土)開催


 南小樽地区連合町会(佐藤ただひろ会長)が主催する、シンポジウム「人がいなくなる」まえにみんなで考えよう-流山市から学ぶ人口減少対策-が、10月6日(土)13:30から、小樽経済センター(稲穂2)7階を会場に開催される。参加無料で事前申込不要。参加希望者は直接会場へ。
 1部では、千葉県流山市の井崎義治市長を迎え、「人口減少時代を生き抜く4つの条件」と題して基調講演を行う。
 井崎市長は、平成15(2003)年に市長に就任し、「都心から一番近い森の街」を目指した「グリーンチェーン戦略」や、子育て世代にターゲットをしぼった政策で人口増に成功するなど、全国的に注目されている。
sato.jpg 2部では、井崎市長に女性の市民4人を交え、佐藤会長がコーディネーターを務めるパネルディスカッションを行う。
 今回、シンポジウム開催について、佐藤会長にその思いを語ってもらった。
 Q:シンポジウム開催の動機は?
 今、小樽市にとって人口減少対策は喫緊の課題であると誰もが感じていると思います。
 町内会は地域コミュニティの核となるものだと考えますが、人口が減少していくと町内会自体が成り立たなくなる危機感があり、なんとか地元で暮らしながら、町が良くなってくれれば良いと思っています。
 それで今回、人口減少問題対策について、市民の皆さんと一緒に考える機会を設けたいと思い、シンポジウムを開催することにしました。
 Q:大変充実した内容ですが
1006minamiotaru.jpg 主催は南小樽地区連合会ですが、町会が独自にこのような大きなシンポジウムを開催したことは、これまで無いと思います。町会のスタッフも、こういうことができるとは夢にも思っていませんでした。
 約1年前から準備をしながら、人口減少対策に取り組む先進事例を探していると、流山市のことがよく紹介されている。これは何とか流山市にご協力をいただくことを考え、人の紹介などを通じて、流山市長とお会いすることができました。
 町会スタッフで、事前に流山市を訪問し、市長から直接、取り組みについてなどお話を伺うことができました。
 小樽の講演は、最初は担当職員の方に来ていただくつもりでしたが、「それなら私が伺いましょう」と、井崎市長自ら来ていただけることになり、私達も予想外の展開に大変うれしく思っています。
 Q:流山市ではどんなことが行われているのでしょうか?
 人口が約18万人で、小樽と比べてもそれほど規模は違っていないと思います。千葉市やつくば市といった大きな町が近くにあって、かつては人口流出の町でした。
 市ではマーケティング課という部署をつくり、まちづくりのためのターゲット調査を徹底的に行ったようです。
 それで「母になるなら流山市」といった、マスコミでも話題になったキャッチフレーズを掲げ、子育て世代への政策を集中して人口を増やしています。女性を意識したまちづくりにも力を入れており、町中に緑を増やし、駅を降りた時の第一印象をよくするような整備もしています。
 井崎市長から、いろいろ詳しくお話していただけると思いますので、ぜひ直接会場で聞いていただければと思います。
 小樽の場合は、海があり、隣の札幌市はJRで30~40分の通勤圏内です。小樽市が成功事例を学ぶには、流山市は良い手本になると思います。
 Q:パネラーにはどのような方を選んだのですか?
 流山市は子育て支援に特色のある施策を行っているので、子育て中か子育て経験のある女性にしました。女性から、現状を含めて小樽をどうしていきたいのか、いろいろお話を聞かせてもらいたいと思っています。
 パネラーの皆さんには、井崎市長の基調講演の後、流山市の施策について質問しながら、小樽と流山市を比較していくような感じで進めていこうと思っています。皆さんと事前に打ち合わせをした時には、とても話がはずみ、子育てだけではなく、雇用・経済、働く場所や新幹線なども含めたまちづくりについて、いろいろご意見や問題意識を持っていることが分かりました。
 当日は井崎市長も含め、活発な話し合いができるのではないかと楽しみにしています。
 Q:最後に一言
 井崎市長には、6日の午前中に、銭函工業団地や新幹線新駅予定地なども視察していただく予定になっており、子育てに限らず、経済・観光施策など、広くお話をしていただけると思います。
 他のまち、それも人口増加に成果を出しているまちの現役市長の話を聞く機会は、貴重な機会だと思いますので、ぜひ、多くの方にシンポジウムに参加していただきたいと思います。
 
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