小樽盆栽会展と小樽書遊会展!小樽文化祭


bonsaiten1.jpg 今年で55回目を迎えた小樽市文化祭盆栽展が、10月18日(木)から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。
 小樽盆栽会会員28名の30席を展示。鉢の中に自然の風景を見事に表現し、盆栽ファンを魅了している。
 最高賞の市長賞には、この度の作品の中では一番古い、樹齢500年とも思われる一位(いちい)を主木にした柴田智王さんの作品が選ばれた。
 枝ぶりや葉の良さ・幹の肌の枯れた状態を言う舎利(しゃり)など、作り込んだ見事な作品と、市内で盆栽店を営む同会事務局の毛利昇さんが太鼓判を押した。
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 また、北海道新聞社賞に選ばれた柴田誠次さんの作品のエゾ松は、同じ幹から5つの枝が伸びた五幹がとても珍しい作品。
 毛利さんは賞には選ばれなかったが、北海道には生息していない「盆栽の王様」と言われる五葉松を出展。四国のもので樹齢200年。50年間丹精込めて育てた木を披露した。
 同会に所属している小樽小品盆栽部会長の吉田収さん(88)は、この道40年のベテランで、7点飾りと3点飾りを出展。”盆栽が生きがい”とはつらつとしている。


 同じく小品盆栽を出展した小坂美智恵さんは、主木に黒松や種から育てたナラなどを飾った7点と、自分で作った鉢に11種類を寄せ植えた1点飾りを出展。小さな鉢に沢山の自然が凝縮されている。
 同会は、4月から10月まで月1回ずつ、会員と一般も参加できる初級教室と会員のみの上級コースを、なえぼ公園内の森の自然館で開いている。講師は毛利さんが務め、日本文化の盆栽について歴史も含め、基本的な知識を養い、木についても質問にも応じている。
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 毛利さんは、「どれも形は小さいが内容な良い」と今回の作品を評価し、「500年以上の木もあり、情熱と時間をかけた作品を、ぜひこの機会に観てもらいたい」と呼びかけた。
 市内の書壇の重鎮が集まる小樽書遊会の作品展も、同館市民ギャラリーで開かれている。17名の会員らで決めた本年度の課題文字「輝」と臨書・創作の39点を展示している。
 個性溢れるそれぞれに思いを込めた文字が展示され、来場者の目を楽しませている。一條翠苑さんは、「輝は難しい文字だった。いろいろな輝を観てもらいたい」と話した。
 盆栽展(公募展) 10月18日(木)~21日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・入場無料
 平成30年度小樽市文化祭盆栽展
 書遊展 10月17日(水)~21日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー・入場無料