鉄道ファンに熱い催し!レールカーニバル

 NPO法人北海道鉄道保存会とJR小樽駅、小樽水族館、小樽商科大学本気プロ「日本遺産による小樽の活性化チーム」が連携し、文化の日の11月3日(土)、鉄道ファンに熱い催しが開かれた。
 小樽の鉄道遺産が北海道遺産に選定された後のイベントとなり、主催者側にも力が入った。
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 北海道の鉄道発祥の地の旧手宮線をトロッコで走行、石炭の積み出し拠点として発展を遂げた手宮周辺から出題するクイズラリー、空知総合振興局の協力による炭鉄港のパネル展、小樽駅での感謝祭など、多くの鉄道ファンが小樽に集結し、小樽の鉄道遺産を体感する絶好の機会となった。
 同会・飯田勝幸理事長は、「北海道遺産選定を、天気も祝福してくれているようだ。毎年トロッコを走行させ、多くの人の楽しんでもらっている。年内には、北海道遺産選定に関連した催しを相談して開きたい。楽しみにしてもらいたい」と話した。
 今年最終回となるレールカーニバルでは、スタッフ16名の協力で、2人用2台・3人用1台・5人用1台のトロッコが、秋深まる旧手宮線を、乗客を乗せて走行。心地よい音と風を体感した。
railcarnival2.jpg トロッコ乗車切符や手宮まち歩きクイズラリーの正解者に配布した缶バッチを見せると、同駅ステーションギャラリー(4番ホーム奥)へ無料入場できる。
 同駅コンコースエリアでは、稲穂小学校1~3年生10名が、降車客にオリジナル「小樽駅来駅証明書」を手渡し、館内アナウンスにも挑戦した。
 同校1年のあんちゃんは、大きな声で「ありがとう」と言い、次々と降りてくる人々に来駅証明書を手渡し、「楽しい」と笑顔。母親は、「すぐにやりたいと手を上げ、抽選で決まった。楽しそうに参加している姿を見て、貴重な体験をさせてもらっている」と話した。
 2階ステーションギャラリーエリアでは、地元企業の即売会が開かれた。にしん小樽漬けや第3回小樽水産加工グランプリ受賞賞品の小樽の小鍋、王様のうに、わらずか焼き、田中酒蔵の酒や北海道ワイン等、小樽自慢の商品が並び、試食や試飲コーナーもあった。
railcarnival3.jpg おたる水族館から水槽に入ったカクレクマノミやヒトデやウニ、ミズクラゲ、ゴマフアザラシとゼニガタアザラシの毛皮を展示し、ちりめんモンスターを探せを行い、同館職員が対応した。大きなトドの剥製は、コンコース中央に展示した。
 駅長室を公開し、ご当地入場券持参の人には、同駅特製の列車カードをプレゼントした。鉄道クイズラリー挑戦者には、ヘッドマークのシールを配布した。
 本気プロチームは、大正時代に建てられた喫茶北運河の2階の空室で、炭鉄港のパネル10枚を展示、1階喫茶コーナーでは、開福餅の串団子やドリンクを提供。クイズラリーの景品交換所にもなっている。
 同チームの落合亮代表は、「旧手宮線のトロッコだけでなく、鉄道があることで集まった人・文化・風習が根付いている手宮を巡ってもらえる、絶好の天気。ぜひ、炭鉄港のパネル展示も見てもらいたい。手宮が日本や北海道にどんな役割を果たしていたか、見て知ってもらえると思う。鉄道の町としての小樽を満喫できる日になると思う」と多くの参加を呼びかけた。
  4日(日)も同じ内容で実施される。
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