小樽美人スイーツ新商品"花ごろも いちご"発売


 小樽商工会議所「小樽美人ブランドプロジェクト」(杉江俊太郎実行委員長)は、小樽新倉屋総本舗(築港5)が開発した新商品「小樽美人~花ごろも いちご~」(1個140円税別)を発表。11月11日(日)から販売を開始した。
hanagoromo1.jpg 同商品は、2017(平成29)年3月から、同社・松田荘平製造係長が中心となって取り組み、小樽美人らしく女性を連想されるイメージを大切にした。和菓子屋だが、あえて餡子を使用しない蒸しどらを一新したスイーツを試み、試行錯誤した。
 道産小麦粉と餅粉を使った生地をピンク色に着色した花びらを想像させる衣と、余市・仁木産のいちごとてんさい糖のみで作ったいちごジャムを使ったクリームを挟み、スイーツを完成させた。もちもち感があるふんわりとした生地、酸味のあるいちごのつぶつぶ入りのクリームは優しい味に仕上がっている。
 賞味期間は10日間。新倉屋花園本店(花園銀座街)、総本舗(ウイングベイ小樽)、駅前店(小樽駅前第一ビル1階)で販売。11月23日(金)~25日(日)にウイングベイ小樽で開催のスイーツフェスタでも販売する。
hanagoromo2.jpg 同所が運営する同プロジェクトは、後志産の豊富な食材に注目。規格外作物として集荷されない未利用果実を使い、女性の視点から美容・美肌を意識した商品開発を行い、2013(平成25)年9月に、梅酒小樽美人が誕生。
 その後、余市産のプルーンを使ったプルーン酒・仁木産のブルーベリーを使ったブルーベリー酒、2014(平成26)年2月にはももとアロニアと続き、小樽美人シリーズ5姉妹が揃い。2017(平成29)年4月に純米吟醸酒小樽美人を発売している。
 スイーツ部門では、市内レストランや老舗菓子店とコラボして、オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボの「カタラーナ」や菓匠六美の「和クレープ」、菓匠小樽松月堂の「生どら焼」。新倉屋では、2014(平成26)年11月に蒸しどらを発売し、2016(平成28)年にリニューアルしていた。
 杉江実行委員長は、「同シリーズは、順調に売上を伸ばし、少しでも小樽の名物にしようと頑張っているところ。美味しいスイーツを食べていただきたい。今後、販売のしかけ方が課題となる」と話した。
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 また、同所が取り組む「知産志食しりべし」プロジェクト(杉江リーダー)は、農林水産省・全国地産地消推進会議が主催する、平成30(2019)年度地産地消等優良活動表彰農林水産省食料産業局長賞」を受賞した。
 2010(平成22)年から取り組む同プロジェクトのスイーツやリキュール、にしん小樽開発事業化委員会7社のにしん漬け、スタンプラリー、ローカルフードチャレンジ、しりべしアグリツーリズムなどすべての活動を対象に、地域の創意工夫、後志全域の地産地消のあらたな視点の活動が高く評価された。
 同所は、食品部門49件の応募の中から、農林水産省食料産業局長賞を初応募で初受賞した。表彰式は、11月3日(土)コンファレンススクエアM+(東京都)で開かれ、杉江リーダーが出席。
 杉江リーダーは、「同所では初めての受賞と思われ、農水産物での活動はあまりないようだ。人口減少の小樽をより活性化するために、新しい手法として、農水産物を視野に入れ、後志を仲間に入れ新しい視点で推進していこうとしたのが始まり。銀メダルの受賞」と喜んだ。
 小樽商工会議所
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