アイアンホース号冬眠へ! 最終便に142名

 小樽市総合博物館(手宮1)で動態展示されている蒸気機関車アイアンホース号が、11月4日(日)で今シーズンの運行を終了。長い冬眠期間に入った。
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 15:30の最終便には142名が乗車し、今年最後の走行を楽しみ、走行後には、おやすみセレモニーが機関車庫前で行われ、別れを惜しんだ。
 アイアンホース号は、北海道で最も古い動態保存の蒸気機関車(1909年製造)で、北海道の鉄道発祥の地・小樽で、蒸気機関車が活躍していた頃の姿を今に伝える重要な車両。同館を訪れた子どもから大人までが乗車体験している。
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 昨年秋に安全装置の故障が見つかり、急遽運休。そのまま冬期間の運休に入った。今年4月に大阪で大掛かりな修理のために運び出され、運休を余儀なくされた。
 クラウドファンディング等で資金を調達し、多くの人の協力を得て、7月19日に、9ヶ月ぶりに汽笛を鳴らして館内の線路を走行、ファンや関係者を安堵させた。7月21日に復活イベントを実施して運行を開始。
 同セレモニーの中で、東山一成副館長は、昨年秋から運休し、これまでにない大変な年だったと振り返り、「運行できるか不安だったが、クラウドファンディング等の応援をいただき、大阪で修理を行い、7月の夏休みから運行を再開できた。
ironhorse3.jpgアイアンホース号は沢山の人に乗っていただくのが使命。今日も沢山の人に来ていただき嬉しく思う。来年も4月末頃から開始して、沢山乗っていただきたい」と挨拶。
 アイアンホースの運行に日々尽力している3名の機関士に、札幌在住の菅野陽仁君(5)から花束が贈られた。機関車庫の扉が静かに閉められセレモニーは終了。
 銭函小3年の岩崎成真君は、「今日で運行が終了し寂しい。また来年になったら乗りたい」と話した。
 今年度(7月21日〜11月4日)のアイアンホース号の乗客数は23,216人だった。
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