看護の道へ戴帽式!小樽市立高等看護学院

 小樽市立高等看護学院(馬渕正二学院長)は、11月9日(金)10:30から同院体育館で、第51回戴帽式を行い、戴帽生は看護の道へまた一歩前に踏み出した。
 4月に入学した1年生男子3名を含む30名の戴帽生は、少し緊張した面持ちで、1人ずつ名前を呼ばれ、女子はナースキャップを、男子は胸にエンブレムを、壇上で着けてもらい、12月からの看護実習へ気持ちを引き締めた。
taiboushiki1.jpg 馬渕学院長は、「医療現場での実習が始まる、新しい世界に一歩を踏み出す時期が来た。戴帽式を契機に、入学以来の日々の生活・学習態度・成績などから、看護師としての可能性を見極める時期でもあり、今後、看護の道へ本当に進むのか、自らが見つめ直す日でもある。実習では、患者と直接接することとなり、今までの座学で学んだ知識が充分かどうか、どのように臨床で生かされるのか、もう一度勉強しなおさなけらばならない場合もある。看護師として決意を更に強くする日でもある。看護師にはどのような人材が求められるのか、進んで学んでもらいたい」と式辞を述べた。
 迫俊哉市長は、「社会に求められる質の高い看護師を目指して、勉学や基礎的な看護技術の練習に励んできたと思う。強い決意を持って望まれ、看護師としての第一歩となる病院での実習では、大変な中においても、患者さんとの関わりを通して、沢山の学びや感動を得られると思う。看護の現場でなければ学べない貴重な体験を大切に」とエールを贈った。
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 在校生を代表して鈴木里菜さん(3年)は、「実習を通して、人と関わることに触れ、ひとりの人間としても成長できた。このような経験ができたのは、温かく受け入れてくれた患者さん、苦しい時や悩んでいる時、側で支えてくれた先生、家族、看護師の夢へ向って共に歩む仲間の存在があったからと感じている。看護師の道へ向って共に歩んでいきましょう」と激励した。
 その後、戴帽生は、ステージ中央のキャンドルから灯を受け取り、父母の前を一周し、ステージ前に並んだ。
 全員が並び終わると、キャンドルの灯だけの厳粛な雰囲気の中、近代化看護教育の母、フローレンス・ナイチンゲール誓詞を唱え、 看護師への決意を胸にした。
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 小樽出身の荒川耀さん(18)は、「小学生高学年の頃、ぜんそくで入院。看護師の温かい対応にこの職業に興味を持ち、高校で進路を決める時に看護師を選んだ。戴帽式を終えて、患者さんのケアや援助を学び、こらからの糧にしたいと思った。接した患者さん、医療関係者も笑顔になれるような看護師になりたい」と話した。
 岩内出身の岩崎真夕さん(18)は、「母のアドバイスや高校の担任の先生の言葉で、看護師の道へ進んだ。今日の日を迎え、身の引き締まる思い。私達は、看護技術などつたない未熟者ではあるが、全員が支え合い、先生や先輩のアドバイスを大切にして、自分の理想の看護師になるために、しっかり患者さんと向き合う実習にしたい。患者さんを第1に考えられるような、思いやりのある看護師になりたい」と話した。
 市立小樽病院での看護実習は、12月中旬から2週間を予定している。
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