小樽市議会第4定例会 市が提出議案発表


 小樽市(迫俊哉市長)は、平成30(2018)年小樽市議会第4回定例会提出予定議案を、11月27日(火)に発表した。
 同定例会に提出の予算議案は、平成30年度一般会計・水道事業会計の各補正予算の2件。この他、小樽市特別職に属する職員の給与条例の一部を改正する条例など、条例案が4件・副市長の選任議案などその他10件の議案が提案され、最終日には教育長・公平委員会委員・人権擁護委員候補者推薦の人事議案3件が提案される予定。
1127council.jpg 一般会計補正額は2億8,833万円を計上し、水道事業会計では、今年度中に配水管整備工事の発注を行うことが出来るように、来年度7,000万円を限度で支出を予定する債務負担行為を設定する補正を行った。
 生活保護費のうち医療扶助費で不足する1億2,500万円や、障害者福祉費のうち介護給付費5,190万円、就労継続支援のための訓練等給付費2,200万円、障害児給付費2,400万円などが主なものとなっている。
 また、商工業振興費として、創業支援事業費に900万円を増額計上。創業支援事業は、事務所・店舗等の家賃、金融機関からの借入金の利子、事務所・店舗等の内外装工事費の各経費に対し、市内における起業を対象に補助を行うもので、申込が好調なことから、現在利用の10件から、今後さらに13件を見込んで予算を組み直した結果の増額となった。
 また、北海道胆振東部地震による観光客の減少に対応した、観光動画の作成・発信やSNS等による情報発信を行うための「小樽の元気」発信事業費補助金として、小樽観光協会に対する助成金250万円を計上した。
 新幹線新小樽(仮称)駅の開業を見据えて設置する、北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会の年内開催に備え、関係経費8万7,000円を計上した。
 この他、重要文化財旧日本郵船㈱小樽支店の保存修理工事に、国の財政支援が決まったことから、総事業費を6億466万8,000円として、平成33年度までの継続事業として工事契約を行うために継続費を設定する補正などを行った。
 条例案については、前回定例会で迫市長の給料月額を25%減額する条例が提案・可決されたが、今回、副市長及び教育長の給料月額を15%・10%それぞれ減額する条例が提案される。これまで、副市長は9%、教育長は6.5%が条例で定められている給料月額より減額されていたが、今回それぞれ6%・3.5%減額率を上積みすることになり、副市長は月額67万3,200円(本則79万2,000円)、教育長は60万1,200円(本則66万8,000円)になる。
 また、当番医の負担軽減などを目的として、小樽市夜間急病センターの土曜日の診療時間を「18:00から翌日9:00まで」から「14:00から翌日9:00まで」に変更する条例案が提案される。
 議会初日には、副市長の選任案として、小山秀昭氏を選任する議案が採決される予定となっている。議会の同意を得ることができれば、昨年12月から続く副市長の不在が1年ぶりに解消されることになる。
 第4回定例会は、12月4日(火)の開会を予定している。
 平成30年小樽市議会第4回定例会提出予定議案
 平成30年第4回定例会補正予算(案)の概要
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