中川和子ピアノコンサート ファンを魅了!


nakagawa1.jpg 小樽在住のピアニスト・中川和子氏の定期演奏会「ハンマークラヴィアコンサートVOL.36 」が、11月9日(金)19:00から、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、心待ちにしていた市民やファンを魅了した。
 中川和子ファンクラブ”ハンマークラヴィア”(金丸智子代表)主催の今回の演奏会は、ウィーンに留学経験のある中川氏にとって、思い出深いウィーンにちなんだ作曲家ハイドン・ベートーベン・ショパン・シューベルトを選曲した。日頃、中川氏のレパートリーもウィーン寄りの曲が多いという。
 前半は、中川氏のソロで、ハイドン(ソナタへ長調Hob.XVI:23) 、ベートーヴェン(6つのバガテルOp.126)、ショパン(バラード第2番へ長調op.38 )を。
 後半は、昨年12月の演奏会で、シューベルトの曲を連弾し好評だったことから、引き続き西野美穂氏と、シューベルトの亡くなる年に作曲した3つのうちの「人生の嵐イ短調」と、ほっとする和やかな曲の「フランスの歌による8 つの変奏曲」を演奏。どちらも小樽では初披露。2人の息の合った綺麗な音色に、観客は聞き入り、温かい拍手が贈られた。
nakagawa2.jpg 拍手が鳴り止まず、中川氏がソロでアンコールに応え、最後は、クラシックの名曲ベートーベンの「エリーゼのために」を、思いを込めて演奏。観客からは名残惜しむ拍手が響いた。
 中川氏は、東京音楽大学ピアノ科演奏家コースを卒業後、ウィーン国立音楽大学ピアノ科を卒業。国内外の演奏家やオーケストラと共演し、独奏で高い評価を得ている。共演者の西野氏は恵庭在住で、現在、北海道文教大学こども発達学科准教授。
 同ファンクラブは、金丸代表が中心となり、1990(平成2)年に小樽で発足。年2回もしくは1回のスタンスで、プロの生演奏を若い世代にも楽しんでもらいたいと、高校生以下は無料としている。
 ボランティアで道内各地を回るハンマークラヴィア北海道の演奏会は、今後、北見と厚真を予定している。
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