総合計画基本構想案は可決 特別委終了


 小樽市議会(鈴木喜明議長)は、12月18日(火)13:00から市役所(花園2)第2委員会室で、予算及び基本構想特別委員会(川畑正美委員長)を開催した。共産党小貫元議員は、基本構想と新幹線整備に関して質問。
 第7次総合計画終了年度20(28年度)における新幹線延伸工事の進捗状況を「新駅舎はまだ完成しておらず、ダイヤも発表されていないだろう」とする市の想定を受け、同議員は、基本構想に掲げる「北海道新幹線を活用した新たな魅力あるまちづくりを進める」ということは、どういったイメージなのか聞いた。
 担当者は、「計画最終年度ではまだ開業していないが、2030年度開業に向け、2次交通や観光の魅力向上といったソフト関係を含め整理する。(2次交通は)想定する1日24~30便の本数を基にまちづくりを進める」とした。
 また、同議員は、新幹線新駅の1日の想定利用数が700〜1600人程度であるのに対し、駅舎と駅前広場・駐車場の整備費用が約20億円かかることについて、市内在来線駅の利用者数(銭函駅で約4,000人)を考慮すると、駅舎整備の優先順位に問題があることを指摘した上で、基本構想では並行在来線がどのように位置付けされているのか質した。
 担当者は、並行在来線については明記していないが、「誰もが安全・安心で円滑に移動できる交通環境づくりに努める」とする文言が対応すると答え、「並行在来線の問題は計画期間中に必ず考えなければならない問題。沿線自治体としっかり協議する」とした。
 同議員は、「2030年度までに並行在来線はJRから経営分離される。その点について、市としてどういう協議を行っていくか。具体的なことは書けなくても、協議のプロセスくらいは基本構想の中に表記しておくべき」と指摘した。
 質疑終了後の付託案件の採決では、一般会計補正予算と総合計画基本構想案について、新幹線新駅整備に関しては整理しなければならない課題が多数あるにも拘わらず、新幹線によるまちづくりが中心に据えられているなどとして、共産党が反対したが、賛成多数で可決。
 その他案件についても全委員の賛成で可決となった。
 H301218 小樽市議会予算及び基本構想特別委員会1
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 H301218 小樽市議会予算及び基本構想特別委員会3