おたる水族館(祝津3)では、冬期間閉鎖中の海獣公園を特別に公開する「海獣公園ウインターガイド」を、1月19日(土)・20日(日)・23日(水)・26日(土)・27日(日)の5日間の日程で行っている。
3回目の23日は、12:00~14:00に「給餌三昧!海獣餌やり満喫ガイド」を実施。新野雅大・徳山航・岡本圭介飼育員がガイド役を務め、札幌・富良野・大阪などから11名が参加した。閉鎖された冬の海獣公園を散策し、ペンギン・アザラシ・トド・セイウチの給餌を体験した。
同ガイドは、3年前の2016(昭和28)年から、大自然の体験や冬にいきいきと生活している動物の様子を見てもらおうと、冬の海獣公園ガイドツアーとしてスタート。今年からは、日ごとにテーマを変える「海獣公園ウインターガイド」になった。
1回目は、トドトレーナーの川本守飼育員による、「冬トレ」を見学し、2日目は予定時間を延長するほど熱い、伊勢伸哉館長によるフリートークが行われた。
23日は、この時期としては穏かな日となり、希望者はかんじきをつけて、海獣公園に通じる急な坂道を下り、ペンギンの給餌から挑戦。
コマイ・ホッケ・イカナゴなど約7kgの魚を給餌バケツに入れて運び、アゴヒゲアザラシや越冬プールにいるアザラシ達にも給餌。
担当飼育員からアザラシの生態を解説されながら、おとなしく魚を食べるアゴヒゲアザラシと、餌を求めるアクションも豪快で、エネルギッシュな越冬プールのアザラシ達の対象的な給餌風景を体感した。
再び、バケツにアサバガレイやクロガレイ・ホッケなどをいっぱいに詰め、トドプールに移動。トドのショーで観客を沸かす鮭も用意され、参加者を喜ばせた。
一行は、一旦、休憩所で暖を取り、今後どんなことを体験したいか話し合い、夏場よりもふっくらしたワモンアザラシを見学した。
最後は、めったに体験できないセイウチへの給餌がサプライズで行われ、川本飼育員の説明を聞いたのち、1人ずつ、ウチオとウーリャに手にキスをしてもらってから魚を与え、給餌三昧は終了。貴重な体験に大満足していた。
富良野から訪れた家族連れは、「冬の海獣公園が見たくて申し込んだ。餌やりは楽しい。大好きなセイウチに給餌体験できた」と喜んだ。
札幌からの夫婦は、「2年続けて参加。バケツいっぱいの魚やショーで見ている鮭の給餌を体験できて良かった。冬場の海獣公園へ入ることができて貴重な体験だった」と満足した様子。
アザラーこと新野飼育員は、「寒い自然環境の中、逞しく生きている姿をできるだけ見せたいと考えている。動物達は、自然界からここへ来てもらっているので、飼育させてもらっている思いで、動物を皆さんに見てもらうことが仕事」と話した。
4回目の26日は、角川雅俊獣医師の「獣医さんと巡るメディカルガイド」、最終回の27日は、濱夏樹飼育員の「レディースディ、女性限定ガイド」、海獣お母さんの子育て等について語る。
◎おたる水族館HP
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