雪あかりの路バックヤードツアー 点灯前をガイド


 第21回小樽雪あかりの路3日目2月10日(日)は、雪も一段落し穏かな天気となり、オフィシャルイベントのひとつ、バックヤードツアーが開かれた。
 小樽に関して詳しい知識を有するおたる案内人がガイドとなり、点灯前の会場の裏方や見所、小樽の歴史を紹介する同ツアーが、9日(土)・10日(日)・11日(月)・16日(土)・17日(日)の5日間の日程で開かれている。
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 参加希望者は、15:00~16:00に直接、市立小樽美術館(色内1)の1階特設カウンターに集まり、受付を済ませた人から、随時出発した。10日は、おたる案内人16名が、29名・9グループに分かれた参加者を案内。
 15:30に出発した埼玉在住の30代男性・市内在住の10代男性と5歳の女子がいる家族連れの計5名が、おたる案内人の大井厚夫さんに同行した。
 大井さんは、スタート直前、市立小樽美術館の建物について解説。同館をスタートして、浅草橋街園から運河散策路を通り、中央橋から駅前通りを上り、雪あかりの路メーン会場の手宮線を通り、1時間ほどかけて散策した。
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 旧日本銀行小樽支店の建造物の特徴や、古い銀行の建物並みを大切に景観を守っていることなどが紹介された。
 連日多くの観光客が訪れる観光スポット・小樽運河浅草橋街園では、大正15年の航空写真を用い、当時の運河(幅40m・長さ1,324m)を説明。保存運動では2ヶ月足らずで9万人の反対署名を集めたエピソードが語られた。
 雪あかりの路は、冬の閑散期の観光対策として考えたイベントで、地域の資源の雪・運河・手宮線等を活用したイベントにしようと始めたという。
 運河の水面に浮かぶ200個の浮玉ガラスについて、実物を見せながら紹介。旧手宮線では、オブジェを手直しするボランティアの仕事を見学し、ワックスボウルの製作工程やスノーキャンドル作りのレクチャーを受け、ツアーは終了した。
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 10代の男性は、「一度小樽について知ろうと本で調べたこともあったが、今回参加して初めて知ったことも多く、勉強になった」と話し、埼玉県在住の男性は、「札幌から小樽に移動して、時間があったので雪あかりの路が始まる前に参加してみた。ガイドさんは、ボランティアとは思えないくらい、いろいろなことを知っていて、地域愛を感じた」と満足した様子。
 小樽在住の家族連れは、「冬の運動がてら毎年参加している。自分達で見るよりも小樽を知ることができる。5歳の娘は小さい頃から参加し、自分で歩けるようになった。前回聞けなかったことも聞けて良かった」と楽しんだ様子だった。
 おたる案内人ボランティアガイドの会・岩崎迪代表は、「日本人がいつもより少ないように感じているが、雪あかりの路会場も整理され、前半は厳しい寒さとなったが、今後は穏かな日となるよう、ぜひお出かけいただければ」と話した。
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