"こどものとも"と寄贈郷土資料展 小樽図書館


 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)1階展示コーナーと貸出カウンター前に、「おかあさんもよんたこどものとも」と「寄贈郷土資料展」が、2月16日(土)まで開かれている。
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 当時、福音館の月刊誌「こどものとも」を手にしていた子が母となり、祖母となり、代々引き継がれて読み続けられていることから、同タイトルとなった。
 同誌は、1956(昭和31)年に創刊。低価格でどの家庭でも読める絵本として親しまれ、人気のあるものを絵本として出版し、多くの絵本作家を育てた。
 これまであまり見せる機会がなかった復刻版の創刊号「ビップとちょうちょう(与田凖一作/堀 文子画)」の100号までと、昨年12月、NPO法人絵本・児童文学研究センター(工藤左千夫理事長・色内1)から寄贈された1977(昭和52)年創刊「こどものとも年少版」復刻版全50冊、ぐりとぐらで知られる山脇百合子・小野かおる・かこさとしなど、こどものともデビュー絵本作家・画家なども集め、約300冊の展示・貸出を始めた。
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 今後、人気絵本のさとうわきこ作・画シリーズなどの名作コーナーやかがくのともについても準備を進め、展示物を日々増やす予定だ。
 鈴木館長は、「福音館では、若い絵本作家がどんどん生まれ、児童文学に果たす役割は大きい。この特別展で、再び懐かしみ、借りて読んでもらいたい」と話した。
 カウンター前では、昨年寄贈の郷土資料約450点のうち約100点を展示、一部の貸出を開始した。
 緑丘舎の豆本(1978~1980)6冊は装丁も素晴らしく、小樽の絵はがきや切り絵かるた、函館戦争特集収録の会報連山の創刊号等など貴重な資料を展示している。
 島田司書は、「2階の郷土資料館に納めているが、ここに展示することで、普段関心のない方にも見てもらい小樽を振り返ってもらえらば」と話していた。
 市立小樽図書館
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