さっぽろ雪まつり 北手宮小の布袋さま再現


 2月4日(月)開幕のさっぽろ雪まつり70回記念プロジェクトに関連し、雪まつり発祥の地と言われる北手宮尋常小学校(のちの北手宮小学校:平成28年閉校)で、1935(昭和10)年開催の第1回雪まつりで、初めて制作した七福神の「布袋さま像」が、同雪まつり市民の広場(大通り12丁目)に再現された。(写真提供:手宮中央小学校雪まつり保存会)
 雪まつりを支えてきた同小卒業生や当時のPTA・地域住民有志が集う小樽市立手宮中央小学校雪まつり保存会(田宮昌明会長) with 小樽雪あかりの路実行委員会延べ24名が、2月2日(土)・3日(日)の9:00から17:00まで雪像作りに参加した。
 昨年12月下旬に保存会メンバーらが集まって打合せを行い、準備を進めてきた。同メンバーには、1939(昭和14)年に同小学校に入学し、第4回目から雪まつりに参加している同校閉校記念事業実行委員会・実行委員長を務めた山吹和康さん(86)の顔もあった。
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 同まつり実行委員会の計らいで、市民広場2区画分の場所が与えられ、1日目では完成には及ばず、2日目も制作に励み、16:30頃、納得のいく布袋さまが完成した。
 同保存会・田宮会長は、「子どもから見ても布袋さまだと分かり、良くできたと思う」と満足していた。山吹さんは、「北手宮の最後の雪まつりでの挨拶で、北手雪まつりさようなら、またいつか会いましょうと言ったその言葉通りに、さっぽろ雪まつりでその思いが実現でき、感慨深い」と話した。
 1935(昭和10)年第1回目では、高さ8mもの巨大な布袋さまが作られ、2016(平成28)年2月の最後では、高さ5.5m・幅12.8m・奥行10.5mの布袋さまを復活させ、まつりに華を添え、64年間守ってきた雪まつりは幕を閉じた。現在は、同保存会が中心となって、手宮中央小学校でPTA雪まつりを開催している。
 運河プラザ観光案内所・小樽駅観光案内所・浅草橋観光案内所には、第70回さっぽろ雪まつり公式ガイドブックを配置。日本語版と英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語の多言語版を用意している。
 さっぽろ雪まつり公式HP
 布袋さま雪像
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