単独認定に向け! 日本遺産推進協議会設置


 小樽市(迫俊哉市長)は、単独での地域型日本遺産認定に向けて、行政・民間事業者・市内有識者等で構成する「小樽市日本遺産推進協議会」(迫俊哉会長)を設置し、3月22日(金)13:30から、市役所(花園2)別館3階第2委員会室で第1回目の同協議会を開催した。
 日本遺産を通じて文化財等の活用、商業振興・観光振興・まちづくりに積極的に取り組み、本市の活性化を図ることを目的としている。
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 冒頭、迫会長は、「日本遺産の取り組みは、2020年までに100のストーリーを認定する文化庁の取り組み。北前船をテーマにしたシリアル型(複数の市町村が集まる)の日本遺産に、全国38の自治体とともに追加認定を受け、新たに、7つの自治体が追加認定に取り組んでいる。空知・室蘭とともに炭鉄港のストーリー作りもしており、今後、日本遺産に向けた取り組みを関連自治体と進める。
 ここでは、小樽単独での地域型の同認定を目指し、その申請のためには、小樽市の歴史文化基本構想を教育委員会で作成し、地域型の申請条件が整い、同協議会を開催した。2020年の春までに文化庁に申請する。計画を作るだけでなく、どうまちづくりに生かすか最大のテーマとなる」と挨拶した。
 第1回目は31名が出席し、日本遺産について、歴史文化基本構想について、北前船・炭鉄港について説明し、日本遺産認定申請に向けた体制を強化。地域型日本遺産認定申請書案について協議した。
 日本遺産の認定基準については、ストーリーの内容が地域の際立った歴史的特長・特色を示すものであるとともに、我が国の魅力を充分に伝えるもの、日本遺産という資源を活かし地域づくりの将来像と実現に向けた具体的な方策が適切に示され、国内外の戦略的・効果的な発信、地域活性化の推進が可能となる体制が整備されているなどが求められる。
 同委員を、2つのワーキンググループに分け、4月からストーリー案等を検討。6月に同協議会で、タイトル・ストーリー・地域活性化計画を作成。7月に文化庁と打ち合わせ、来年1月に日本遺産審査委員会に申請書類を提出。同年4月に日本遺産認定を受け、7月から、日本遺産を活かして小樽の活性化が図られる。
 小樽市は、平成30(2018)年5月に、北前船の日本遺産ストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に追加認定された。
 また、小樽市・赤平市・室蘭市など12の市や町で構成する「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命”炭鉄港”」は、1月に文化庁に申請書を提出。日本遺産審査委員会は、今年4月にヒアリイング。その後に認定の可否が決まる予定だ。
 小樽市役所HP〜日本遺産の認定に向けて
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