相次ぐ観測 蜃気楼シーズンの幕開け!

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4月13日(土)、上空に暖かい空気が流れ込んだ影響で、今年の最高気温を観測した地点が多く、春らしい季節となった。小樽でも16.9℃(13:44)を観測。
春の風物誌と言われ、石狩湾で見られる高島おばけ(上位蜃気楼)が、愛好家によって観測され、蜃気楼シーズンの幕開けとなった。
様々な蜃気楼観測に成功している北海道・東北蜃気楼研究会の柴田進さんは、銭函海岸から、石狩湾新港に停泊中のLNGタンカー側面やそれを押すタグボートの高さが変化するなど、今シーズン初の高島おばけの観測に成功した。
柴田さんは、高島おばけの発生状況を説明。2019(平成31)年4月13日(土)午前11時から午後2時10分頃まで、小樽銭函海岸で撮影。
同会メンバーの気象予報士・金子和真氏による前日の蜃気楼予報が40%という連絡を参考にしつつ、今年最初の観測へ同海岸に出かけた。

トド岩蜃気楼

雄冬岬蜃気楼

防波堤反転像

(写真提供:柴田進さん)

現地に到着し、すぐに小樽側の祝津海岸とトド岩を双眼鏡で観測すると、すでに縦方向に伸びていることが分かった。この時点で小規模と判断。残念ながら、小樽側の地形や船舶などこれ以上の変化は見られなかった。
一方、手稲・石狩方向を見ると、石狩湾新港手前の波が蜃気楼化しているのが分かった。目立った建物などの変化は、この時点ではないが、12時30頃から雄冬岬や厚田・浜益の海岸に大きな変化が現れた。
65kmほど距離がある雄冬岬の変化はとても面白い。最近この距離までクリアに見えることが少なかったので、とてもうれしく思った。
しばらくすると石狩湾新港の防波堤にも大きな変化が出てきた。特に、厚田寄りの防波堤がきれいに反転して見られたのは、私にとって初めてかもしない。

LNGタンカー蜃気楼

タンク群蜃気楼

消波堤蜃気楼

貨物船蜃気楼

(写真提供:柴田進さん)

また、石狩湾新港に停泊中のLNGタンカー側面やそれを押すタグボートの高さが変化するのが見られたのは実に楽しく、さらに、タンク群下の防波堤や消波堤などが伸び上がっているのを確認した。
柴田さんは、「このように春の風物詩となっている高島オバケ(=蜃気楼)ですが、実際にご自分の目で見ないと、その楽しさ、おもしろさが分かりません。ぜひ”双眼鏡”を持って小樽の港や海岸に出かけるをおすすめします」と蜃気楼観測への参加を呼びかけた。
札幌在住の蜃気楼愛好家で同会メンバーの浜田文弘さんは、13時~14時頃にかけて小樽ドリームビーチの小樽側の端で、上位蜃気楼を観測し撮影に成功した。
石狩川河口の防波堤の蜃気楼、石狩湾新港の北電LNG発電所付近の蜃気楼画像には、埠頭に停泊中のLNG運搬船(?)も少し伸びているのが分かる。

防波堤の蜃気楼

石狩湾新港の蜃気楼

(写真提供:浜田文弘さん)

厚田から雄冬岬までの海岸がバーコード状に縦に伸び上がった状況が確認でき、雄冬岬もワニの口のように見えた。
石狩方面に見える風車の回転から、観測できた時間帯は東~南東の風が吹いていたようですが、14時過ぎには風向きが西寄りに変わり、蜃気楼も収束したようだ。と状況を説明した。
14日(日)も広く高気圧に覆われ、気温も15℃を越える見込み。金子氏によると、蜃気楼発生期待度は30%と予想。蜃気楼発生に期待が高まる。
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