仲間と和気藹々 輪絵画会展

 仲間と仲良く励まし合い、絵を描くことを楽しんでいる「輪絵(わかい)画会」の第9回目となる作品展示会が、4月17日(水)から21日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。
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60代から80代の小樽・余市に住む男女10名が、気に入った作品を1人5点ずつ出展。水彩・油彩・クレヨンの50点の新作が、会場を華やかに飾った。
同会は、2014(平成26)年1月に亡くなった、古屋五男氏が講師を務めていた絵画教室の生徒達の発表の場であった同会展を、古屋ギャラリー(花園4)がなくなった後も、同館に場所を移し、5回目の開催となった。
現在は、毎週水曜日に小樽市産業会館(稲穂2)杜の広場に集まり、桑原正憲代表とメンバーが和気藹々とした雰囲気の中、様々な画題を用意して、それぞれの個性を生かす作品作りを続けている。
同会名の「輪」は、互いに助け励まし合う仲間で、「輪絵(わかい)画」は、若い気持ちをいつまでも持ち続け、絵を描こうという意味を込めて古屋氏が名付けた。その名の通り、生き生きと個性豊かに個々の作風を貫き、自己主張が作品に表れている。今回は、さらなる力作も多いという。
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桑原代表は、積丹の夕景や古平の海の風景、教室で取り組んだ博多人形などを出展。昨年の市展に初出展で、北海道新聞社賞を受賞した同代表は、とても励みになり、同会にも良い影響を与えたという。最近は、鏡に映した絵に挑戦している。
30年以上続けている江田裕美子さんは、水彩クレヨンを使い、花やランプ、博多人形などの静物画を出展。クレヨン独特の作風に仕上がり、個性が光る。
今村充子さんは、絵画を始めて13年。水彩を描いていたが油彩へ転向し、日々、楽しく制作に取り組んでいるという。教室での画題とした博多人形の作品が随所に見られ、見る角度や表情などそれぞれに違い、見比べて鑑賞するもの面白い。
桑原代表は、「今回は、さらに大作が多く、ぜひ会場で見てもらいたい。皆さん休まず元気に楽しく取り組んでいる」とPRした。
第9回輪絵画会展 4月17日(水)~21日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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