招魂祭しめやかに挙行 合祀新たに13名

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 新緑の季節の中、遅咲きの八重桜が満開となった小樽公園(花園5)顕誠塔前広場で、5月15日(水)11:00から、第74回招魂祭がしめやかに執り行われた。
 住吉神社、稲荷神社等の8名の神職と住吉神社伶人会5名による雅楽演奏が行われ、主催する小樽顕誠会・野坂和弘会長をはじめ、合祀者遺族・戦没者連合遺族会会長・市議会議員・来賓など、約80名が出席した。
 市民の宝となる顕誠塔は、1923(大正12)年に建立され、今年で96年になる。日露戦争終戦後、生還将士から戦死した友の御霊を慰霊したいとの申し出があり、18年かけて完成。翌年から招魂祭が始まり、小樽の一番早い祭りとして賑わいを見せていた。
 1945(昭和20)年からは、郷土小樽市に貢献のあった人を合祀することとし、2016(平成28)年からは、参列者遺族の高齢化と運営担当者の負担を軽減し、末永く祭典を継続するため、本祭1日に縮小した。
 令和元年は、消防団員・医師・民生児童委員・保護司などで、尽力し功績を収めた13名を新たに合祀し、既合祀者3,484名と郷土功労者1,218名を合わせ、4,702名を慰霊。
 野坂会長は、「祖国の発展のために、犠牲的奉仕の誠を尽くし、実践行動して小樽の行政に貢献されたことは、いまさら申すまでもなく、その崇高にして偉大なる足跡は、長く後世の模範となる。国家郷土の振興発展に微力を尽くし、世界の平和に寄与することを誓う」と祭詞を述べた。
 迫俊哉小樽市長(勝山貴之福祉部長代読)は、「少子高齢化や人口減少が進む中、今から進むべき道も険しく困難なものであるが、私どもは決意を新たにして、あなた方が築かれた偉大な歴史と伝統を踏まえ、郷土小樽の輝かしい未来を築くために知恵を出し合い、努力を重ねて参る所存である」と、慰霊の言葉を述べた。
 その後、出席者全員で玉串奉奠を行い、故人の遺徳を偲んだ。
 奉納行事の一環として、恒例となる日本詩吟学院岳風会小樽支部岳船会3名による、奉納吟「小樽の功労者の魂に捧ぐ」が披露され、会場に歌声を高らかに響かせた。