スマホ用ノベルゲームアプリ完成 NPO法人Egao

 NPO法人Egao(緑3)は、制作を進めていたスマホ用ノベルゲームアプリ「歌うたう人なき町の恋歌」が完成し、5月17日(金)からリリースされることを発表した。
 Egaoは、2016(平成28)年4月に発足し、市民2名を含む小樽商科大学江頭ゼミ生40名が所属している。
 
 ノベルゲームとは、文章を読み進め簡単な選択をするゲームで、スマホゲームに馴染みのない年齢層にも簡単にできる内容で、フォントのサイズを見やすく変更できたり、タップの幅を広くするなどの工夫をした。
 昨年4月から、リーダーの中山虹希君(4年)を含む5名が中心となり、企画・シナリオなどの制作に取り掛かり、ノベルゲーム「小樽の猫」シリーズの第1弾「歌うたう人なき町の恋歌」を完成させた。
 1975(昭和50)年~1978(昭和53)年頃に、札幌出身の写真家兵庫勝人氏(1942-2004)が、小樽の町をすみずみまで撮影した5,000枚を越える兵庫コレクション(小樽市総合博物館蔵)から、市内を稲穂・花園・運河・堺町・色内・富岡の6ヶ所に分け、それと同じ場所と角度で、同ゼミ生が撮影した現在の風景写真500枚から、40年前と比較できるよう掲載し、小説を読む感覚で、主人公になってゲームを進め、約30分ほどでクリアできるように制作。
 小樽に住む大学生の主人公は、雨が降るある日の帰り道、迷子の三毛猫と助けたことが物語のはじまり。猫の飼い主が思いを寄せた初恋の人を捜す内容で、小樽の魅力を背景に、歴史や文化を知る機会にもなる。
 
 アニメーションで登場する人物や猫は、同大美術サークルに依頼し、クラウドファンディングなどで資金調達。
 同シリーズの第2弾目は、杉村卓郎さん(3年)がリーダーとなり、4月から制作に入り、完成を目指している。
 江頭教授は、「学生が、資金調達・企画・セールス・売上など、ビジネスを一通り学ぶことを目的としている」と期待した。
 中山さんは、「ノベルゲームで簡単にプレイでき、30分ほどで小樽の歴史や魅力を伝えることができるので、気軽に楽しんでもらいたい」と話した。
 
 ゲーム(無料)は、こちらからアクセス