北陵中で避難所運営ゲーム初体験

 小樽市立北陵中学校(清水町5・宮澤知校長)は、同校2年生・約100名を対象に、5月17日(金)13:30から14:20まで、避難所運営ゲーム(HUG)の説明を行い、23日(木)札幌での宿泊研修のための事前授業を開いた。
 中学校での同ゲーム授業は初の試みとなり、北海道防災士会・横内春三事務局長と同・塚田正信専門員が講師を務めた。
 
 避難所で起こり得る状況の理解と適切な対応を学ぶことを目的としている。
 同ゲーム(HUG)は、静岡県が開発したもので、北海道版の「DOはぐ」を使用。真冬に地震が発生してガス等のライフラインが使えないと想定し、様々な被害状況や家族構成・情報提供など250枚のカードで示し、命を守るための避難所生活や運営の課題を見つけやすくする。
 また、北海道で発生した主な災害について、大雨による1981(昭和56)年の石狩川や2015(平成27)年の上川や十勝、2012(平成24)年の豪雪などについて知り、昨年9月6日に発生した胆振東部地震時のブラックアウトでは、どんな影響があったかを振り返った。
 
 災害を想定し、運営・部屋割り・炊き出し・災害ボランティアの受入れなど、避難所では何をするのか、お互いに意見を出し合い、「平時からの心の備えが必要」と強調した。
 担当教諭は、同校の教育目標の3つの柱に掲げる“命の教育”をテーマに、これまでの宿泊研修では自然から学ぶ授業を実施。
 今回は、昨年のブラックアウトを経験して、自分の身を守る方法を横内さんに依頼したという。
 本日学んだことを活かし、23日には宿泊研修先で、避難所運営ゲームの体験授業が行われる。