稲穂小学校で手話授業!

 小樽市福祉部障害福祉課は、小樽市教育委員会と連携して、小樽市立稲穂小学校(富岡1)の6年生・69名を対象に、6月20日(木)手話の授業を実施。手話で自己紹介に挑戦した。
 
 2018(平成30)年4月1日に手話は言語であると「小樽市手話言語条例」の制定を受け、手話に対する市民の理解や普及に向けての取り組みの一環として、市内小中学校で手話授業を実施。今年度最初の授業が同校で行われた。
 講師は、小樽ろうあ協会の米谷正会長、市職員の徳山さんが通訳した。
 10:30~11:15は6年1組35名、11:20~12:05は6年2組34名の授業が行われた。
 耳が聞えない人と会ったことがありますか?の最初の問いかけに、ほどんどの児童が会っていたことが分かった。耳が聞えないことは、分かりにくい障害で、誤解を招くことも多いという。
 耳が聞えない人と話す時は、動きをよく見たり、顔を合わせて話すことが大切だとアドバイスした。
 時計やテレビ・観覧車や飛行機、船などの特徴を捉え、身振り手振りで表現してみた。
 
 次に自己紹介に挑戦。人名を手話表現できない場合は指文字を使うため、五十音の指文字を練習した。
 児童は、「ありがとう」や「ご苦労様」を練習。積極的に授業に参加して手話への興味を示していた。
 「図書館で手話の本を借りたことがある。手話の勉強になった」、「聞こえない人は大変だと思った」などと感想を話した。
 大坂充校長は、「子ども達から、積極的に手話を覚えたい意欲が見えた。手話も言語だということについて理解が深まり、世界が広がったと思う。1度だけではなく、この経験を生かす場もあればと思う。新しいことを覚える気持ちの芽生えになってくれれば」と話した。