外国人観光客に高校生がおもてなし!

 北海道小樽未来創造高等学校(最上1)1年生と、北海道小樽高等支援学校(銭函1)2年生が協力して、外国人観光客を対象に、日本文化を楽しんでもらおうと、6月25日(火)・26日(水)10:00~15:00、堺町通りにある利尻屋みのや小樽歴史館でお茶会を開いている。

 この取り組みは、2007(平成19)年から、小樽を訪れる外国人観光客に日本の文化に触れてもらおうと始められた。複数回実施した年もあり、今回で16回目となった。

 地元の教育機関と連携して、校外で教育活動発表を積極的に実施。外国人観光客に日本文化に親しんでもらい、寛ぎの場を提供するおもてなしを行い、地域に貢献することが目的。

 未来創造高校流通マネージメント科1年生40名は、お茶会を知らせる係やアンケートをとる係・通行人をカウントする係に分かれ、それぞれの持ち場で堺町通りに観光に訪れた外国人観光客に英語で話しかけ、学んできたことを現場で体験した。

 お茶会会場を訪れた観光客に、英語で日本文化を説明し、箏4面で「さくらさくら」と「荒城の月」を演奏。茶道部によるお点前が披露され、淹れたての茶とまんじゅうを振舞った。

 高等支援学校生活技術科2年生は、紙やガラスなどの素材を使った製品の製造等の授業で、牛乳パックを再利用して紙を漉いて懐紙200枚を作った。茶会の和菓子を載せる懐紙に使ってもらおうと協力した。

 26日に同生徒6名と教員らが会場を訪れ、代表の生徒は、「牛乳パックをリサイクルして、お茶会に向けて一生懸命に作った。自分達が作った懐紙が使われるところを見られると楽しみにして来た」と挨拶して、未来創造高校の生徒に手渡した。

 ちょうどその頃、会場には、イギリスから11日間自転車と共に来道した61歳の男女6名が、箏の音色に耳を澄まし、茶を味わい、けん玉に夢中になるなど、日本文化を楽しんでいた。

 午前中の同通りには、外国人観光客が少ないこともあり、思うように実践することができない場面もあったが、勉強した通り英語で語りかけ、アンケートに協力してもらい、お茶会会場に招いたりと緊張しながらも笑顔で対応していた。

 女生徒の1人は、「話かけたが、言葉が通じないので説明するのが難しい」と話し、他の女生徒も「初めてなので、緊張する」と話し、勇気を出して話しかけていた。

 初日の25日は、同校情報会計マネジメント科40名が参加して、外国人観光客80名が茶会を楽しんだ。本日は120人を見込んでいる。

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