運河館ギャラリートーク! “昔なつかし動物園”

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 小樽市総合博物館運河館(色内2)第1展示室で開催中のトピック展「昔なつかし動物園ー市長夫人の切り抜き帳より」に関連して、7月13日(土)11:00から、担当の能瀬晴菜学芸員が講師を務め、ギャラリートークが開かれた。かつて賑わった市内の動物園の話に、約30人が耳を傾けた。

 同トピック展では、戦後、市民の憩いの場となっていた小樽公園こども動物園に焦点を当て、当時の安藤与五郎市長夫人のムメヲさんが遺した新聞のスクラップブックをもとに、写真や資料で紹介している。

 同園で飼育された動物は剥製として残され、それぞれの動物の関連記事(北海タイムス・北海道新聞・毎日新聞の昭和20年後半〜30年前半)とともに、8体をリンクさせて展示紹介している。

 こども動物園は、佐々木銃砲火薬店店主の佐々木勇さんが、小樽公園で水鳥を飼いたいと持ち掛けたのがきっかけで、安達市長が立役者となり1952(昭和27)年5月に開園となった。

 同夫人がまとめたスクラップブック88冊(1万3千の記事)の中から、同園に関する記事が240もあり、それを参考にして、開園当初の初代メリーゴーランドや1957(昭和32)年から運転を開始した観覧車などについても紹介。

 開園翌年には、約60種・百数十頭の動物が飼育展示され、推計2万人もの来園で賑わった。ピーク時で、100種・400頭以上の動物が飼育され、スクラップ記事の中には、47種類の動物が登場している。

 飼育されていた動物の剥製は、同館第2展示室で鹿が展示され、トピック展の展示ケース内のニホンザルやスローロリス、フンボルトペンギンなど剥製は初お披露目となった。

 中でも、カムチャッカ半島や千島列島周辺海域に出漁していた漁船の網にかかって寄贈されたオットセイは、小樽ならではの生き物で、取り締まる法律が厳しくなかった時代だからこそできたものだった。1942年(昭和17)年に改題された臘虎膃肭獣猟獲取締法についても触れた。

 1953(昭和28)年に専門店会から孔雀のつがいを寄贈され、その後、約70羽に増え、全国で4番目に鳥が多い動物園になったなどのエピソードを交えて語られた。

 安達市長退任後に同動物園が廃止され、小樽公園こどもの国が1970(昭和45)年5月にオープンし、初日には3万3千人が来園して賑わった。2006(平成18)年に閉園。

 市内の女性は、「懐かしい話が聞けた。子どもの国についてももっと聞きたかった。沢山の孔雀がいた記憶がある」と話した。

 昔なつかし動物園ー市長夫人の切り抜き帳よりー

 6月29日(土)~9月26日(木)9:30~17:00

 9月23日(祝)11:00からギャラリートーク

 小樽市総合博物館運河館(色内2)第1展示室 要入館料