一般社団法人札幌自動車整備振興会小樽余市支部(神野弘司支部長・約110社加盟)と一般社団法人小樽自動車協会(神野弘司会長・約130社加盟)は、車いすの整備不良による事故防止のため、7月25日(木)13:00から、小樽市役所(花園2)本館裏の中庭で、車いす点検ボランティアを実施した。
点検に持ち込まれた車いすは、小樽市福祉部や小樽市保健所などの公共施設等で使用されている69台と、今回は余市町で使用している21台の計90台で、整備のプロ約20人が、使い慣れた自前の工具を持参して行われた。
この取り組みは、2010(平成22)年から、地域社会への貢献活動の一環として、30台でスタートした。年々増加傾向にあり、車いすを点検することで安心して使用でき、整備士から不具合を知らせることで、交換のきっかけにもなっているという。
会場には、点検を待つ車いすがずらりと並び、作業服姿の整備士が、タイヤの空気や溝の減り具合・スポークの緩み・ブレーキの効き具合・キャスターの動き・ステップの状態など9項目についての点検に精を出した。
不具合が見つかった場合は、応急処置が施され、点検が終了した印に、ステッカーを貼って完成。再び畳まれて並べられた。
1回目から継続して参加している整備士も3名ほどいる。初参加した札幌トヨタ小樽支店の整備士は、「社会貢献できて嬉しい」と笑顔で作業を進めていた。
同支部・同協会の廣瀬堅一副会長は、「所属している工場にお願いして人を集めている。社会貢献となり、地域の方々から良かったとの声を聞き、喜んでもらっていると感じた。この業界のアピールにもなり、今後も続けていきたい」と話した。
山本真由美障害福祉課長は、「安心安全に利用してもらいたい。点検は大切」と協力に感謝していた。
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