花と鉄路の交響詩—手宮線 視察に30名

 

 NPO法人北海道鉄道文化保存会(飯田勝幸理事長)が中心となって、旧手宮線の市民による花壇整備や取り組み「花と鉄路の交響詩—手宮線」の視察に、7月30日(火)9:00頃から、NPO法人ガーデンアイランド北海道(GIH・札幌市中央区)の研修ツアーが、同サポーター30名を連れ立ち寄った。

 

 代表を務める同保存会・清水道代専務理事らメンバー6名が対応。清水氏から旧手宮線について説明があり、400mに渡る同散策路の線路脇に設けられた花壇に、宿根草など50種類・約380~400株を植えた。

 

 ニューヨークの高架線路跡をリノベーションした憩いの庭園「The High Line」を目標とし、無表情だった散策路に花を楽しむ人々が行き交い、かつて活躍した鉄道を偲ぶ散策路にしたいと説明。今後、さらに四季折々の花々を楽しめるように、花壇を増設する予定。

 

 ツアー参加者は、2003(平成15)年から北海道を美しい庭園の島にしようと取り組むGIHのサポーター登録者で、自宅の庭でガーデニングを楽しむ人やガーデニングに興味のある人。今回は、NIKI Hills ワイナリーのナチュラルガーデンと定山渓ファームの3ヶ所を視察する。

 

 一行は、散策路を歩きながら、線路の脇の花壇を眺め、「広々として素敵だ」と話し、何度も散策路を訪れている小樽出身の女性は、「とても散策路が素敵になり、沢山の人に来てもらいたい。ここは花壇も良いが、沿線の朽ちかけた古い建物も魅力で、今後、ガーデニングで気運が高まればと思う」と話した。

 

 有山忠男GIH事務局長から、「拡大するよりも、見栄えするエリアを設け、季節の花は場所ごとにしっかりと見せ場をつける。プレートやランタンなどレトロな雰囲気に合う仕掛けを置く」などのアドバイスがあった。

 

 一行は、1時間ほどかけて散策を楽しみ、再び、次の目的地へ出発した。

 

 清水氏は、「ツアーで訪ねて来られたのは初めて。花の好きな方々で、知識も豊富。私たち団体も、アイディアやヒントをいただき、活かしていければ」と話した。

 

 8月10日(土)~12日(月)には、旧手宮線をトロッコ(足こぎ軌道自転車)が走る、レールカーニバル in おたる 2019を、10:00から17:00まで開催予定。小学生以上500円。問合せ 0134-61-7777 NPO法人北海道鉄道文化保存会

 

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