葵太夫来樽 艶やかに太夫道中!

 

 

 小樽の短い夏を楽しもうと、サンモール一番街と花園銀座街・通称スパル通りで、8月3日(土)からビアガーデンが始まり、大勢の人が足を運んだ。

 

 サンモール一番街では、北観協小樽社交飲食店組合が主催し、1日限定のビアガーデン「おたる花街サマーフェスタ2019」が12:00から19:30まで開かれ、厳しいここ数日の暑さのためか、喉を潤す人で賑わっていた。

 

 人力車のえびす屋小樽店の協力で、葵太夫が初来樽し、17:00から特別企画の太夫奉納舞「いにしえ」と太夫道中が行われ、観客を魅了した。

 

 この世界に入って30年となる葵太夫は、舞・琵琶・笛・茶道・武道など様々な芸歴を持つ。アイドルユニット「Am☆(アム)」のメンバーとして活動していたが、2013(平成25)年11月に活動を休止。正式に太夫として活動に専念し、改めて修行を行い、2014(平成26)年に下鴨神社で島原の太夫「葵太夫」としてお披露目。TVや映画などに多数出演している。

 

 特設ステージで、双子の9歳の女児が務める禿と共に、葵太夫は、島原だけに伝わる太夫だけが踊ることのできる「いにしえ」を披露し、祝いを兼ねて琵琶の演奏や祝儀の舞に歌う「千代の寿」も披露した。

 


 その後、サンモール一番街の酒を楽しむ人々の間を、太夫道中が通り抜け、花銀ママ衆が沿道に並び、葵太夫を盛り上げた。

 

 サンモール一番街の端で人力車に乗り、花園銀座商店街の新倉屋へ向かい、そこから、スパル通りを通行止めにした花園ビアーガーデンまで葵道中が行われた。

 

 葵太夫は、地毛で結った日本髪に22本のかんざしを飾り、着物も合わせると30kgにも及ぶ重さ。素足に下駄を履き、ゆっくりと歩き、沿道には、太夫道中を一目見ようと大勢の見物客が取り囲み、終始、賑わった。

 

 4日(日)は13:00から、小樽芸術村の旧三井銀行小樽支店で、太夫演舞「いにしえ」を、15:00から小樽堺町通り商店街で、小樽太夫道中を行う。

 

 なお、花園ビアガーデンは9日(金)まで開かれ、4日(日)は16:00~21:00、平日は17:00~21:00となる。

 

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