グランドパーク小樽(築港11・小澤扁理総支配人)は、胆振東部地震から1年が過ぎた9月6日(金)、道内でこの日に誕生した子どもがいる13組の家族に、1泊2食の宿泊を無料招待した。
北海道胆振地方東部を震源とする地震が、2018(平成30)年9月6日3時7分に発生。最大震度7の北海道初の激しい地震に見舞われた。
同ホテルでは、「生まれてくれてありがとう」の気持ちを込め、未来への希望である子どもの成長を一緒に祝い、誕生日を記憶に残る素晴らしい日にしよう」と、10周年を記念して、道内の参加家族10組を募ったところ、1組の小樽在住家族を含む13組の家族が参加した。
小澤総支配人は、「胆振東部地震から1年が経ち、前例のないブラックアウト、様々な混乱の中、非常に強い愛情のもとに新しい命が生まれ、とても貴重な感謝を込めた誕生日だと思う」と話した。
招待を受けた家族は、石狩湾が一望できるオーシャンビュールームの部屋に宿泊し、ディーナーブュッフェや朝食ブュッフェを堪能。1歳の誕生日プレゼントとして、夕食時に、パティシエ特性のバースディーケーキなど、充実した内容で記念日を過ごした。
20:00頃に、1階ロビーに参加家族が集まって記念撮影。その後、交流できる歓談タイムが設けられ、地震とブラックアウトの混乱の中で子どもが生まれた家族同士が、当時の出産時のエピソードや思い出を語り合った。
小樽在住の岩木真二さん家族は、妻の志保さんと長男の颯士君(3)、1歳になる長女の惺加ちゃんの4人で参加。
志保さんは里帰り出産のため苫小牧市の病院で、同日出産を迎えた。地震発生の1時間ほど前に無事出産していたが、分娩台の上で予期せぬ激しい地震に見舞われ、生まれた喜びもつかの間、停電と余震が続き、翌日の昼頃にやっと電気がついたという。
1歳を迎え、「大きくなってくれて嬉しい。幸せなこと」と喜び、「このまま元気で明るく、なにごともなく育ってほしい」と話した。
同ホテルでは客室を利用して、震災後に、北海道を励ます「HOPE(希望)」の文字のライトアップ、地震から1月後には、北海道の復興に願いを込めて「北海道」のマークをライトアップした。1年後にも、ホテルとして何かできないかと考えていたという。(ライトアップ画像提供:グランドパーク小樽)