小樽市総合博物館(手宮1)、秋の恒例行事のひとつ、キノコを展示・鑑定する「キノコと秋の自然展」が、10月6日(日)9:30~15:00、2階研修室で開催された。
毒キノコによる食中毒の注意を呼び掛ける保健所(富岡1)と、キノコ愛好家が集まる小樽キノコの会(須藤博昭会長)、同館友の会の協力で、毎年キノコが採れる時期に行われている。
事前に、天狗山や長橋なえぼ公園で採取したキノコと、本日持ち込まれたキノコ合わせて約100種類以上を展示。北海道大学・五十嵐恒夫名誉教授によるキノコ鑑定会では、市民が山で見つけたキノコを持ち寄り、食べられるかを判定した。
身近な山々には多種類のキノコが生息。最低気温15℃を下回る頃になるとキノコが出るサインで、昨年に比べ、ハナイグチ(ラクヨウ)は豊作。雨も降り多くの種類のキノコが集まったという。
小樽キノコの会(会員50名)6名が、来場者から展示されているキノコについての質問に応じ、キノコ談義に華を咲かせていた。
須藤会長が選ぶ美味しいキノコベスト3は、道内人気NO.1 は、やはりラクヨウで、唐松の根を守るために生きている。NO.2はナラタケ、NO.3は大昔から生息するウスヒラタケ。
10年以上巡り合っていない珍しいキノコとして、マツタケモドキやクロカワ、毒があるドクツルタケ、タマゴダケモドキなどの名を上げ、「キノコを採りに行く人は、食べられるキノコがどうか分からないものもあると思うので、鑑定会があるこの機会に役立ててもらいたい」と話した。
友人と市内のとある山で採取した大量のキノコを持参した男性は、「初めてキノコ採りに出かけ、良い機会なので立ち寄った。山に入るのが好きだが、ラクヨウを食べるのは初めて。鑑定してもらい、みそ汁に入れて食べようと思う」と話した。
小樽キノコの会は、現在50名ほどの会員が、キノコを採る・探す楽しさを体験している。春の採取会(山菜採り)や秋の観察会(年2回)、定点観察会(6月~10月の最終日曜日9:00~12:00)を開いている。9月の最終日曜日には、キノコ鍋を囲み味わった。随時入会を受付中。入会金2,000円・年会費2,000円。問合せ 090-5225-9539 須藤。
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