合同華展とユース展 文化祭に彩り!

 令和元年度第70回小樽文化祭が開幕し、数々の文化芸術団体が発表を続ける中、10月23日(水)から第14回小樽ユース展(公募展)、24日(木)から合同華展が、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれている。

 

 桜陽高校・潮陵高校・北海道高等聾学校の1〜3年26名による、油彩・水彩・アクリル・切り絵・立体の28点を展示。高文連出展サイズのF30号作品も多く、美術に取り組む姿勢が伺える作品が並んでいる。

 

 潮陵高校3年の小島有世さんは、画面いっぱいにリアルなカレーを描いた「おっ、カレー!」と、F100号に大きな足の裏を描いた「足!」の2点を出展し、来場者に印象付けた。

 

 同校2年仁科晴王さんの「鰊」は、観察力も鋭く、これから食べる生の鰊と焼いた鰊、食べた後の骨がむき出しの3本を並べて描き、インパクトがあり、若い感性が光る。

 

 市展副委員長で日本画家の上田入子さんは、「大人にはない若い感性や発想・着眼点を、ぜひ会場で観ていただきたい」と来場を呼びかけた。

 

 第14回小樽ユース展(公募展・高校生の美術作品)

 10月23日(水)〜27日(日)10:00~17:00(最終日15:00) 入場無料

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 市内に教室を持つ、草月会北海道支部グループ緑(稲垣希佐子代表)・華道家元池坊小樽支部(米山良子部長)・小原流小樽支部(斉藤豊葉支部長)・深雪アートフラワー遠田絢子教室の作品を一堂に集めた「合同華展」は、秋の風情に包まれていた。花をモチーフに異なる流派が共演し、生け方の違いや個性を知る貴重な作品展。

 

 小原流同支部は、途中入れ替りで7名ずつが出展。斉藤支部長は、「今ならではの実ボケを使い小原流に則った生け方と、石化ケイトウや紅葉木苺、ツルウメモドキなど、秋の季節の花や葉を取り合わせた生け方などと、4つの流派の特徴を生かした花々が楽しめる」と話した。

 

 小原流と池坊は、作品入れ替えのため、25日(金)が16:00までとなる。

 

 

 全て手作りの深雪アートフラワーでは、教室に通う7名と遠田氏の作品を合わせて10点を展示。遠田氏は得意のバラを、生徒は教室で学んだ花を花束にして発表。それぞれの個性を生かしている。

 

 同アートフラワーの生徒たちは、「非日常的な空間に浸れる貴重な機会。花々を観て、心の癒しにしてもらいたい。同じテーマでも個性の違いが出てます」と話した。

 

 会場は秋の風情に包まれ、来場者の目を楽しませていた。

 合同華展 10月27日(日)10:00~17:00(25日と最終日16:00) 入場無料

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