旧寿原邸でワークショップと舞踏公演

 

 

 市立小樽美術館(色内1)開館40周年記念アートイベントが、リノベーションした小樽市歴史的建造物の旧寿原邸(東雲町8)を会場に、10月27日(日)、舞踏家の田仲ハル氏を講師に迎えたワークショップと舞踏公演会を実施。

 

 静内出身の田仲氏は、17歳の頃、小樽海猫屋の「北方舞踊派」をきかっけに、舞踏の世界に。舞踏の礎を開いた土方巽氏に巡り会い、以降はソロ活動を続けている。

 

 13:00からは、身体の解放ワークショップ「脱力の基礎~言葉による動き」をテーマに、同氏の教室に通う4名を含む10名が参加。舞踏の基礎や日頃の練習メニューなどの手ほどきを受けた。

 

 泥と一体化する動きや足裏に唇がついた歩き方など、次々と与えられる難題に、参加者はイマジネーションを働かせて身体を動かした。

 

 入門編として、自分を一本の花と見立てた歩行、身長を運ぶ歩行、灰柱の歩行などの課題を提示し、初めての舞踏の世界へ誘った。

 

 同氏は、脱力と緊張を繰り返しながら1m進む課題について、脱力と緊張の出し入れの手本を見せ、「身体の運び方やスピードは、舞踏モードになっている。憑依させるが、トランス状態ではない。常に客観視して、自分の踊りを理解して踊ること」と語った。

 

 市内在住30代の女性は、「舞踏を良く知らないで来てみたが、ワークショップに参加し、挑戦してみて楽しかった」と話した。

 

 16:00からは、同邸3階大広間で、舞踏公演「あずきの家」が開かれ、事前に申込んだ30名が、舞踏の世界を堪能し、17:30からは、アフタートークイベント「世界に広がる舞踏の魅力」について語られた。

 

 ◎市立小樽美術館開館40周年記念アートイベント(外部)