書籍「人口半減社会と戦う~小樽からの挑戦~」出版

 小樽市人口減少問題研究会(江頭進代表)は、小樽市と共同研究成果をまとめた書籍「人口半減社会と戦う~小樽からの挑戦~」(税別2,200円・白水社)を、11月5日(火)に出版すると発表。

 

 同研究会は、江頭代表をはじめ同大学教授、市職員ら延べ16名で構成され、2017(平成29)年11月に人口減少問題の課題解決のために立ち上げ、12回の勉強会を行ってきた。

 

 2018(平成30)年7月には、同市の人口の推移や所得との関連性、市内に対する満足度や子育て環境等、専門的手法による分析を行い、人口減少の要因分析及び有効な施策に関する研究の報告書を提出。

 

 総務部企画制作室・木島雅雄主幹執筆の第1章「小樽市の人口の推移とまちの変遷について」は、過去からの人口推移や裏側の経済状況などをまとめ、子育てを中心に議論した内容を紹介する座談会も掲載し、一般市民にも分かりやすくまとめた。

 

 江頭代表は、「国立社会保障・人口問題研究所が、2045年までに、人口10万人以上の都市で半減するのは小樽しかないと、これだけ観光客が多く、ブランド力が高く、住みたい町のランキングに入るにも係らず、一番減少率が高くて危機的状況の小樽は、全国の自治体の先例となる。小樽市をテーマに独特な問題や、これまで行った議論や研究手法は、他の自治体でも応用できるもので、北海道全体が抱える様々な問題を考える時にも参考になる」と話した。

 

 同書籍は、紀伊國屋書店札幌本店及び小樽店、喜久屋書店小樽店などの書店のほか、Amazon、Rakuten ブック等でも販売される。

 

 出版を記念して、11月8日(金)18:30から、紀伊国屋書店札幌本店1階オープンスペースを会場に、ソーシャルサイエンスカフェ in 札幌を開催し、共同研究会メンバーによる研究の成果についての報告会・パネルディスカッションを予定。

 

 ◎小樽市の人口対策(外部)

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