観察力と探求心 自由研究97作品

 小樽市総合博物館(手宮1)本館2階回廊で、自由研究作品展が、11月9日(土)~24日(日)に開かれ、市内小中学校12校と1団体からの応募作品97点を展示。子どもたちの視点で観察し、幅広いテーマで発表。

 

 この取り組みは、市内小中学校の児童生徒が、歴史・自然・科学に対する興味・関心を高めるととに、創造性の育成を図り、本市の教育の振興に資することを目的としている。

 

 同館学芸委員による審査を行い、優秀作品を入選作品とし、その中から学芸委員推薦作品9作品・館長推薦作品1作品を選んだ。

 

 石川直章館長推薦作品には、昨年の「ぼくの街のハザードマップ調査」に続き、望洋小学校6年渡邉光誠さんの「橋の研究」が選ばれた。

 

 調査したことを基に、4種類の橋の構造について調べるために模型を作り、実験した様子を写真に収めて詳しく記録している。

 

 大鐘卓哉学芸員は、「自分でいろいろな橋の模型を作って比較し、さらに疑問を調べて検証し、研究の要素を網羅している」と高く評価。

 

 

 この他、人間の骨調査やクモの巣についてどんな巣があるか、獲物はどのように捕まえるかを調べた作品や、ティラノザウルスの模型を作り、特徴を調べた作品。また、すいかの中の種を数えるなど、ユニークな研究発表もあった。

 

 工作では、太陽系のモビール、虫かごも虫もリアルに手作りした作品も並んだ。

 

 

 大鐘学芸員は、「調べたり作っただけではなく、オリジナリティや探求心を深めてもらいたい。ぜひ会場で作品を観て、来年の参考にしてもらいたい」と来場を呼びかけた。

 

 令和元年自由研究作品展 11月9日(土)~24日(日)9:30~17:00

 小樽市総合博物館本館2階回廊 火曜日休館

 入館料:一般300円、市内高校生・70歳以上150円、中学生以下無料
 
 
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