八代市さかもと国際児童画展・小樽巡回展開幕

 2019八代市さかもと国際児童画展・小樽巡回展が、熊本地震と北海道胆振東部地震チャリティーを兼ね、11月23日(土)~12月1日(日)12:00~17:00に、あとりゑ・クレール(梅ヶ枝町21・高橋明子代表)で開かれている。

 

 今回3回目のテーマは「わたしの夢」。未来の自分を想像した日本を含むアメリカやオランダなど、約10カ国の0歳から15歳までの262点を展示。主催は坂本住民自治協議会。

 

 同巡回展を提案した上村美鈴さんは、熊本県八代市在住のフリー編集者で、2011(平成23)に発生した東日本大震災と、2016(平成28)年発生した熊本地震に遭遇。被災地の復興への思いが人一倍強い。

 

 熊本地震直後に青葉国際児童画展(横浜市)を観て、子どもたちのパワーを感じたのがきっかけとなった。

 

 熊本県八代市坂本町は人口3,500人だが、疲弊した故郷の町の活性化を目指し、地震災害からの早期復興を願い、世界の子どもたちの豊かな未来を記念し、2017(平成29)年秋から同児童画展を開催した。

 

 国内外の子どもたちから元気溢れる絵画が寄せられ、2018(平成30)年から応募画300点の巡回展を展開。今回、熊本市や神奈川県横浜市で同時開催され、小樽では初めての巡回展となった。

 

 初日23日14:00からオープニングパーティが開かれ、熊本産レモンや坂本町名物の味噌だれ、絵はがきなどを販売。チャリティードリンクなども用意され、絵画に囲まれた会場で、上村さんをはじめ、高橋代表らが和やかに歓談した。

 

 初年は「笑顔」、昨年は「私からのプレゼント」をテーマに、B4サイズの応募規定だったが、今回は規格外の作品の展示も可能となった。

 

 会場には、八代市3歳の「大工さんになりたい」と描かれた作品や、小樽市ふみこさん(6)の「体操でオリンピック出場」を、タイの小学6年生のクリスマスの絵など、夢と希望が溢れる楽しい作品が並んでいる。

 

 会期中、会場のお絵かきコーナーで、子どもたちが描いた絵も随時展示する予定。

 

 上村さんは、「熊本に北海道から励ましのメッセージをいただいたお返しの意味と、お互いの活性化も含めて開催。胆振東部地震など被災地を忘れないでほしい」と訴えた。

 

 2019八代市さかもと国際児童画展・小樽市巡回展

 11月23日(土)~12月1日(日)12:00~17:00(最終日16:00) 27日(水)休館

 あとりゑ・クレール(梅ヶ枝町21) 入場無料