小樽運河利活用提言書手交 青年会議所

 一般社団法人小樽青年会議所(鹿角健太理事長)は、「小樽運河の利活用についての政策提言書」を、11月27日(水)10:30から、市役所(花園2)2階市長応接室で、鹿角理事長から迫俊哉市長に手交した。

 

 小樽を持続可能な社会にするためにSDGsに取り組み、人口減少問題の課題に向け、経済発展の足がかりにとなる事業を開催し、小樽の未来に向けて持続可能な地域創造委員会・池田憲昭委員長を中心に、見えた問題や可能性を提言書にまとめた。

 

 小樽運河の利活用について、小樽後志の観光振興を目的とした小樽運河散策路における民間の商業利用の許可や、所管する道と市と連携・協議し、地元自治体としての有効な小樽運河散策路の利活用の促進、観光振興の目的に資する範囲で景観・環境に配慮した利用制限を設け、運河の利活用に向けたルール整備などを盛り込んだ。

 

 同会議所は、北運河を知ってもらうためのイベント「ルネサンス」を2015(平成27)年から始め、今年で4年目を迎えた。中央橋から北運河に向けては人通りが少ない現状を受け、賑やかに活用しようと、今年初の小樽運河まつりを開催。

 

 小樽の工芸品や道や後志の名産を発信し、観光客や市民に知ってもらう目的で特別に許可を得て、2日間で35店舗が出店し1万人が訪れた。

 

 道路使用に関しての安全性などの課題も見え、多くの市民や団体がイベントや事業で使うことができるルールの簡略化や整備することで、最終的には、常時賑わう魅力的な運河を目標とした。

 

 迫市長は、「いかに観光客の回遊性を高めるか、滞在時間をどう伸ばすか、北運河地区の歴史的遺産が並ぶ観光がテーマとなる一方、日本遺産認定の北前船関連倉庫や炭鉄港などを、どう観光に活用していくか、小樽の経済にどんな効果があるか考えていかなければならない。

 

 散策路の現状は、商業利用を認められず、どう散策路を活用するか、常用は無理として臨時的な使用に関しても、皆さんの意見を聞きながら、協力していきたい」と述べた。

 

 ◎小樽青年会議所公式HP(外部)

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