10市町村39店が集結!小樽スイーツフェスタ

 

 

 otaruスイーツフェスタ実行委員会(新倉吉晴委員長)が主催する、スイーツフェスタ2019が、11月29日(金)10:00から、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ネイチャーチャンバーを会場に開幕。道内10市町村から39店舗の自慢のスイーツが集結した。

 

 昨年から開催期間を3日間に延長し、今年は金・土・日曜日で、初出店が7件と新しいスイーツもお目見えした。

 

 また、日本遺産認定を記念して、北前船と炭鉄港のパネル展と「北前船と炭鉄港からみたスイーツの魅力」と題してトークイベントを開催。さらに、空知と室蘭からは、炭鉄港にちなんだ塊炭飴や石炭カステラ、ジンギスカン鍋クッキーなどのユニークなスイーツも登場した。

 

 小樽地域雇用創造協議会では、新商品開発事業に関連して試食を提供して、今後の開発に活かすためにアンケートの協力を求めた。

 

 共和町の本間製菓では、米粉を使ったたい焼きを1日700個を実演販売。小樽からは、トーイズ・スウィートが土日限定で焼きたてクロワッサン(プレーン・チョコレート・プルーンジャム)を特別販売、プリン専門店のアンデリスが人気のプリン大福にみたらしソースをかけた同フェスタ限定バージョンを、みなともちは串団子や大福・べこ餅を販売している。

 

 初登場のOTARU TIMES GARTENでは、道産小麦粉を使った「とろける食ぱん」と定番のクッキーを販売。

 

 また、恒例の和菓子制作体験が11:00〜16:00で5回催され、つくし牧田店主直伝の可愛い和菓子作りに、参加者は楽しみながら挑戦していた。

 

 15:00からFMおたる公開生放送でも開会式の様子が流れ、新倉委員長は、「精魂込めてつくった菓子を召し上がっていただきたい。小樽は北海道の菓子の原点となる。一堂に集まった菓子を、皆さんに楽しんでいただきたい」と挨拶。

 

 迫市長は、「小樽ならではの日本遺産から見たスイーツについて、トークイベントも企画され、しっかりと楽しんでもらいたい」と期待を寄せた。

 

 トークイベントには、小樽商科大学グローカル戦略推進センター学術研究員の高野宏康氏とNPO法人炭鉱の記憶推進事業団・吉岡宏高理事長、小樽市総合博物館・櫻井美香学芸員が出席。

 

 高野研究員は、「歴史と文化を地域の活性化に活用することが日本遺産の特徴で、食べ物が小樽の活性化に繋がる。スイーツフェスタの場で日本遺産を紹介し、スイーツを通して日本遺産を知る両方の関係がとても良い」と述べた。

 

 小樽のスイーツの歴史について櫻井学芸員は、「古くから菓子屋があり現在も沢山残る。始まりは餅屋。明治4年に小樽に菓子屋の記録がある。本州から移住者が増えたと共に菓子の需要も増え、支えたのが北前船で、人と材料を運んだ。菓子道具の木型などを作る職人が小樽にいて、菓子文化を支える町だった」と紹介した。

 

 市内の女性は、「甘いものが好きなので、3、4年前から、毎年楽しみにしているイベントで、今日は、日曜日に家族で来るための下見」と話した。

 

 甘い香りが漂う会場には、甘いもの好きが行き来し、お目当てのスイーツを見つけては買い求めていた。

 

 ◎小樽スイーツフェスタ2019概要(外部)

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