小樽在住外国人20名が参加 日本文化体験会

 11月30日(土)9:30から、小樽在住の外国人に日本文化を体験してもらおうと、生涯学習プラザ(富岡1)の学習室で日本文化体験会を開いた。主催は小樽市と小樽市文化団体協議会、共催は小樽ユネスコ協会。

 

 26回目となる今回は、マレーシア・ベトナム・インドネシア・ロシア・南アフリカなどの外国人20名とALTや商大留学生が参加。箏の指導は雅貴代会(まさきよかい・明正雅紫盈会主)、書道は小樽書遊会の池田憲亮氏、茶道は表千家小樽吉祥会の布施悦子氏が講師を務め、通訳等のボランティア約30名が協力した。

 

 この取り組みは、1994(平成6)年度から行われ、日本の伝統文化を体験して理解を深め、市民の国際交流に対する関心を高めることを目的としている。

 

 箏の体験会が開かれたホールでは、箏9台が持ち込まれ、明生氏とボランティア7名が対応。日本の代表曲「さくらさくら」の伴奏にあわせ、メロディーラインを練習し、最後に全員で合奏した。

 

 明正氏は、「外国人も知っている日本の代表的な曲を選んだ。30分の短い時間の中で覚えて合奏できたことはすごい」と驚いていた。

 

 書道体験では、池田氏による手本が披露され、手ほどきを受けながら、実際に筆を持ち初体験した。自分が書いた半紙を持ち帰ることができた。

 

 和室では茶道体験が開かれ、布施氏は「茶室の雰囲気を味わってもらいたい」と挨拶。小樽吉祥会メンバーや参加者が見つめる中、お点前を披露。

 

 参加者は、初めての茶席に戸惑いながら、和菓子と茶を作法に気をつけながら味わった。

 

 小樽桜陽高校茶道部6名がボランティアで協力。菓子や茶を運んだりと大きな力を発揮した。希望者にはおかわりも用意され、飲み終わった後の器について説明もあった。

 

 茶道を体験したフィリピンの江川アグネスさんは、「器を回して飲んでみたり、座り方も難しい。箏や書道も体験でき夢のようだ」と、とても満足していた。

 

 ロシア出身のパティマさんは、「いろいろと勉強になった。難しかった」と話した。

 

 体験終了後は、ホールに集まり閉会式が開かれ、池田氏から「初めて筆を持った方も思った以上に上手になり驚いた」と話し、布施氏は「足がしびれたと思うが、楽しく過ごせたと思う。おかわりしてもらい嬉しく思う」と話した。

 

 ちぎり絵の虹の会メンバーからペアの折鶴がプレゼントされ、参加者は日本文化に親しむ内容に満足し、最後に記念撮影で解散となった。

 

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