いじめ防止サミットに150名が参加!

 小樽市教育委員会(林秀樹教育長)は、11月のいじめ防止強化月間に合わせ、いじめを未然に防止する「小樽いじめ防止サミット」を、12月7日(土)10:00から市立菁園中学校(花園5)で行った。

 

 いじめ防止について、教職員はもとより、児童生徒ひとりひとりの意識を高め、未然防止に向けた主体的な取り組みを推進することが重要だとして、2014(平成26)年から始まった。

 

 6回目の今回は、市内各小中学校を代表して、5〜6年生児童39名、中学1~3年生徒44名、教職員や保護者等、計150名が参加した。

 

 いじめ防止標語入選者の全道・後志及び小樽市入選者の表彰と、小樽市小中学校情報モラル対策委員会・藤平繁範副委員長による講義と交流が行われた。

 

 冒頭、林教育長は、「いつでもどこでも誰にでも起こりうる問題で、学校・家庭・行政が連携して取り組み、教育環境を整える場になればと思う」と挨拶した。

 

 市内全小中学校からいじめに関する標語を募集したところ、6,278名が参加。その中から最優秀賞等優秀作品を選び、受賞者の表彰式を行った。

 

 「いじめ・ネットとラブル根絶!メッセージコンクール」北海道教育委員会入賞と、同コンクール「いじめの根絶部門」小学校の部後志管内入賞をW受賞した幸小学校6年・五十嵐舜君の作品「助けたい 思いじゃなくて 行動で」が選ばれた。

 

 同コンクール「ネットトラブル根絶部門」後志管内入賞者の最優秀賞に北陵中学校2年・藤井理久さんの作品「消えないよ 心の傷と 掲示板」が選ばれた。

 

 五十嵐君は初めての受賞に「立派な賞をもらいびっくりした。いじめられている子がいたら、見ているだけじゃなく、助けてあげたいと標語を考えた」と話した。

 

 令和元年度いじめ防止標語には6名の作品が選ばれ、それぞれに賞状が贈られた。

 

 藤平氏による情報モラル講演では、小中学生の参加者が11のグループに分かれ、ネットいじめを無くすための意見交換が行われ、「いのちを守り すっと楽しむために」をテーマに開かれた。

 

 ネットいじめについて事例をあげて説明し、友達同士のグループラインの会話で悪口が書かれたことを想定し、自分ならどう書き込むかを考え、様々な意見が集まった。嫌なメッセージランキングは悪口がトップ。要因として劣等感や自己防衛のために悪口を書き込むと説明。

 

 藤平氏は、「いじめを見つけたら、黙っていてはいけない。なにか行動を起こすことが重要で、今日学習したことを活かし、いじめ防止の専門家になって、大人や回りの人に声をかけてください」と伝えた。

 

 閉会式では、同委員会の谷口剛教育部学校教育支援室主幹が、「勉強するにも何をするにも、まずは楽しく学校に行ける雰囲気を作ることが大切。皆さんは、今日の話を学校に持ち帰り、いじめ防止について話してもらいたい。小樽でいじめが1件でもなくなり、嫌な思いをしている子が1人でも減り、楽しく過ごせるよう祈っている」と述べた。

 

 令和元年度いじめ防止標語をはじめ、表彰された標語は短冊にして、市内の小中学校に配布し、いじめ防止に活用する予定。

 

 ◎関連記事