頑張る60歳! 宅建資格取得

 北海道小樽未来創造高等学校(最上1)定時制建築コース3年の西村昌子さん(60)は、2度のチャレンジで宅地建物取引士に合格。資格を活かした仕事に就きたいと、新たな人生に期待を寄せた。

 夫からの勧めで、自宅から近い同校に通う西村さんは、クラスメイトとの会話の中で、「何か資格を取りたいね」と話題に上がった、宅地建物取引士の資格取得を考えていた。昨年2級建築士に合格した、先輩の森美由紀さんの影響もあり、モチベーションを高め努力を続けたという。

 昨年は、建築の理解度も少なく不合格となったが、今年10月に再度挑戦し、12月4日の合格発表で、家族や友人・学校関係者を喜ばせた。

 建築コースの長剛志教諭は、3年ほど前に資格取得しており、西村さんに的確なアドバイスを行っていた。西村さんについては、「忙しい状況の中で勉学にも励み、日々の授業でも集中力があり好成績で、今回の合格はほかの生徒の励みになる」と評価。

 西村さんは、「学べる環境が良かった。経験者の長教諭は一番のアドバイザー。3年間、建築を基礎から学び、無駄にならない授業を受けた。宅建士に挑戦してみてください」と後輩へエールを贈った。

 この他、色彩検定UC(ユニバーサルデザイン)級、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を整備する福祉住環境コーディネイター2級に合格している。

 現在、来春の卒業に向け、卒業制作に頑張っているところで、卒業後は、「資格を活かして、不動産関係の仕事に就きたい。6月の建築士の試験にも挑戦したい」と、新たな資格獲得へ努力を続けている。

 ◎小樽未来創造高等学校定時制課程HP(外部)

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