小樽・朝里のまちづくりの会と旧手宮線散策路 都市景観賞

 第23回小樽市都市景観賞に、小樽・朝里のまちづくりの会と旧手宮線の散策路整備の2件に決定し、12月26日(木)14:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で表彰式が行われた。同景観奨励賞の該当はなかった。

 

 同賞は、都市環境の向上とまちづくりの関心を高めてもらおうと1988(昭和63)年に設けられ、小樽の歴史と風土に調和した都市景観を作り出している建築物やイベントなどを行う個人や団体を表彰する。2001(平成13)年までは毎年、2003(平成15)年からは隔年で行われている。

 

 今回は、自薦・他薦問わず、7月1日~8月31日に募集したところ、8件の応募があった。10月24日開催の小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観協議会の委員の中から構成される選考委員会において、選考対象となる5件を審議。過去に都市景観奨励賞を受賞した18件についても審議し、平成15年度に同奨励賞を受賞した旧手宮線の散策路整備と、小樽・朝里のまちづくりの会の2件を候補に選定し、11月14日の景観審議会で審議し決定した。

 

 11月21日に、同景観協議会の駒木定正会長と遠藤謙一良都市景観選考委員長が、迫俊哉市長に報告し、後日、市長が決定した。

 

 表彰式では、同会・永井邦雄会長をはじめ5名が出席し、迫市長から表彰状と盾が贈られた。

 

 迫市長は、「会も20周年となり、受賞は色々な活動の成果。事業の取り組みとして、地域の皆さんとのネットワークや絆の強さが評価された。今後も、地域へ力添えをいただければと思う。目の行き届かないところがあると思うが、町会と連携し、町会がしっかりしなければまちづくりは不可能」と話した。(小樽・朝里のまちづくりの会と旧手宮線の画像は、小樽市建設部新幹線・まちづくり推進室提供)

 

小樽・朝里のまちづくりの会

 

 

 永井会長は、「官民一体となって、自慢と誇りを持ち、邁進して参りたい」と、決意を新たにした。

 

 中一夫さんは、「20年目の節目にこのような賞を受賞でき、晴れ晴れしい賞で胸がいっぱいになった」と話した。

 

 同会は、1999(平成11)年5月に発足。現在の会員数は約100名ほど。地域住民と共に、朝里川遊歩道1.5kmに多品種の桜を400本植樹し桜並木とし、夏から秋まで咲く紫陽花を2,000株以上植えて整備し景観を創出。夏にはリバーサイドフェスティバルを開催し、2日間に渡る花火大会・マラソン・雪まつりなど、四季を通じて多彩なイベントを開催し地域に定着。四季折々の景観を創出するなどの取り組みが評価された。

 

旧手宮線の散策路整備

 

 これまで20年のあゆみをまとめた記念誌「百想苑」を発行し、市に20冊寄贈した。

 

 同じく受賞した旧手宮線の散策路整備は、北海道で最初に開通した鉄道の旧手宮線を、2001(平成13)年から、市が中央通りからすし屋通りの510mの用地を取得して整備を始め、その後、中央通りから総合博物館までの1,160mを取得し、2016(平成28)年まで散策路の整備をし、観光客等に親しまれ、小樽らしい景観創出が評価された。

 

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