没後87年多喜二祭・墓前祭 2/22開催

 小樽多喜二祭実行委員会は、小林多喜二没後87周年の墓前祭を、2月20日の命日から2日遅らせた22日(土)に開催することを発表した。

 共同代表の寺井勝夫さんは、「戦争を繰り返さない世の中から、再び戦争の多い時代に近づいている。人権・平和が守られる世の中を作ろうと、小樽での多喜二祭成功が大事となる」と期待を寄せた。

 没後55年からは、多喜二が眠る雪深い奥沢墓地で、命日の2月20日に毎年、墓前祭が行われていたが、共同代表の荻野富士夫さんらが検討したところ、もっと多くの人に来てもらいたい思いが募り、土曜日の変更となった。

 今後、極寒で雪深い2月の開催から、墓を建てた6月頃に変更するかどうか検討中で、命日付近の開催は最後となる見込み。

 墓前祭は、10:00にJR小樽駅前バスターミナルから送迎バスを、往復500円で運行し、11:00~11:45に、奥沢墓地(奥沢5)で墓前祭を例年通り行う。札幌からは、株式会社旅システム(011-742-2260)のツアーもある。

 同日開催の記念のつどいは、14:00~16:30に小樽市民センター(色内2)マリンホールで、ニセコ在住の大橋理恵さん(お茶の水女子大学芸術学科卒)によるヴァイオリン演奏会を開く。

 多喜二は、弟の三吾に中古のヴァイオリンを買い与え、メロディーを弾いてもらっていた。演奏曲は、田口タキに求婚するも断られ、良く風呂で歌っていた「折ればよかった」(ブラームス作曲・高野班山作詞)など5曲を選曲。

 その後、元文部科学事務次官の前川喜平氏を招き、記念講演「安部政権下の教育」と題して、今後の日本を担う子どもたちはどうなるか?について語り、同氏の著書「これからの日本 これからの教育」などを販売する予定。

 同つどい参加希望者は、参加費1,200円(高校生以下無料、約400名まで)を当日徴収。問合せ:080-6099-1815 小樽多喜二祭記念のつどい実行委員会(大地)。

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