ゴム産業の魅力発信!オタルゴムミュージアム

 小樽商科大学本気プロのゴム博物館から小樽の新たな魅力発信チームは、1月19日(日)・20日(月)11:00~15:00限定で、小樽都通り商店街の旧石川屋(稲穂2)を会場に、オタルゴムミュージアムを開いた。

 小樽のゴム産業を支える第一ゴムとミツウマが共同で協力。小樽の歴史とともに歩んできたゴム産業の歴史を紹介し、貴重な映画やゴム製品を展示紹介している。

 19日11:00の開館とともに、興味を持つ市民やかつての従業員などが来館し、写真や映像を見て当時を懐かしんだ。同チームの学生らは、当時、ミツウマの工員着用の作業服を着て対応。

 入口には、第一ゴムの2018(平成30)年モデルの消防士用防火長靴と女性用のおしゃれな長靴の体験コーナーがあり、館内には、長靴製品やスキー靴・当時の人気女優を起用したカレンダー、製作工程のパネルや制作過程のゴム、実際に使われていた工具などが所狭しと展示され、おしゃれなデザインや機能性を重視したものなど、多彩な商品を知ることができる。

 第一ゴム制作のスタンプマットが、北海道地図上に179個並べられ、ミツウマでは、NHK朝の連続テレビ「なつぞら」で使用された長靴を紹介。

 株式会社K2が制作した第一ゴムの長靴づくり動画(4分間)と、ミツウマ100周年記念映画(1954年制作・20分間)を流し、工場内部の貴重な映像が含まれ、当時の小樽の町や港の様子・市民が長靴を愛用している様子が分かる。

 第一ゴムの宮谷尚宏さんが、同防火長靴について、「靴のつま先が鉄だと、火の中に入る時熱を伝えるため、樹脂製のガードに変更し、靴の横ラインに防弾チョッキで使われている繊維を内蔵し、靴底にはステンレスの板を入れるなど足の安全性を高めた。東京消防庁に2,500足を納品。サイズも22.5cm~30.0cmに対応、片足1,300g」と説明した。

 幼稚園教諭は、「子どもたちに見せたいと下見に来た。工場の近くに住んでいても中の様子は見たことがなく、仕事の様子を見ることができた」と話した。

 担当の橋本優さんは、「準備が大変だったが、初日から沢山の人が来場してくれて嬉しい」と話し、市村まどかさんは、「小樽はガラスなどが有名だが、ゴム産業も小樽の魅力のひとつ。まずは小樽市民に、ミツウマと第一ゴムの違いも知ってもらい、ゴム産業の魅力を全国にも広めたい」と話した。

 会場には、ミツウマの東京事務所に勤務していた女性や、第一ゴムに50年勤務した男性などが来場し、終始賑わっていた。

 20日(月)も11:00~15:00に開館する予定。入場無料。

 ◎関連記事