読上算競技中学生の部全道1位 畠山珠貴さん

 小樽市梅ケ枝町の加茂野珠算塾(加茂野礼子代表)に通う、市立北陵中学校3年の畠山珠貴さん(15)は、1月12日(日)ホテルライフォート札幌で開催の第42回北海道珠算選手権大会で、道内6支部179人が出場する中、読上算競技中学生の部で優勝を果たした。

 同大会への出場権は、昨年10月20日開催の全国珠算教育連盟主催の北海道珠算選手権大会道央支部予選を通過しなければならず、中学生の部で珠貴さんが7位、同3年の男子が13位で、小樽からは2名が出場権を得た。

 道央支部に所属する小樽からは6年ぶりの出場で、優勝者は、高橋彩さん(岩波珠算塾)以来9年ぶりとなった。

 競技は、個人総合競技(かけ算・わり算・見取暗算・見取算)と、読み上げ算競技と読み上げ暗算競技・フラッシュ暗算競技に分かれ、珠貴さんが優勝した読上算競技中学生の部(55名)は、7桁~16桁の10口を26秒~30秒の速さで読上げた問題を計算し、最初の正解者が優勝。マイクを通した素早い声を聞き取る集中力が問われる。参加者全員で一斉に行い、中学生の部で13問目に、珠貴さんが一番早く正解を出して優勝。個人総合競技では13位だった。

 珠貴さんは、「大きな大会すぎて実感がなかった。目標としていた大会だったので優勝できて嬉しい」と喜んだ。

 指導する加茂野氏は、指導歴64年で今年3月で83歳を迎え、今回の優勝を喜び、「集中力が凄く、コツコツとまじめに努力した本人の頑張りが大事。“継続は力なり、珠算は地味なもの”ではあるが、やってきて良かったと思う日が必ず来る」とエールを贈った。

 子供の頃の珠貴さんの母も、長女の晴貴さん(高2)と妹の佳貴さん(小6)も同じ珠算塾の生徒で、3姉妹は良きライバルとして切磋琢磨している。

 珠貴さんは、週3回2時間の塾とほぼ毎日自宅で勉強し、1月に入ってからは何度も過去問を勉強し大会に挑んだ。現在、珠算5段・暗算9段を取得。受験勉強をしながら、1月26日(日)の全珠連珠算検定試験に挑戦。暗算検定で10段、2月には満点合格を目指す。

 2018年の全道珠算競技大会読上げ算競技で優勝し、2019年は4位だった悔しさが次の頑張りに繋がった。「辛いこともありやめたいと思ったが、6対4と楽しい方が多い。優勝すると続けて良かった思う。高校生になっても、優勝を目指し続けたい」と話した。

 ◎全国珠算教育連盟道央支部HP(外部)

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