令和元年度小樽市小中学校図工美術展が、1月22日(水)~26日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれ、祖父母や保護者が来館し、子どもたちの作品を鑑賞し成長を喜んだ。
市内18小学校の平面・立体作品合わせて304点と12中学校633点・合計937点を一堂に展示して鑑賞できる機会となっている。同市教育委員会と同市教育研究会主催、同市教育研究会図工・美術部会主管。
会場には、小学1年生の画用紙いっぱいにのびのびと描かれた真っ赤な消防自動車、2年生の個性溢れるひまわり、3年生は大きな木、4~6年生は神社や学校などの好きな風景を観察して描いている。
箱で作った夢いっぱいの宝石箱や自動車、紙粘土で作った小物入れ、紙バンドで作ったバスケットや籠など、多彩な立体作品も展示。
中学生コーナーでは、幅広いジャンルの作品に取り組み、1年生のペーパーナイフ、手や上靴のスケッチ、部活で使うバレーボールやバトミントンラケット・グローブなど、「私の大切なもの」が細かく観察して描かれている。
1版多色木版の自画像や1版連結版画の模様、ひらがなや漢字に様々な効果をつけデザインするレタリング作品にも工夫が見られる。
2年生は、モーリス・ユトリロの「セント・セブリン教会」やクロード・モネの「パラソルをさす女」などの名画の模写。紙で作ったランプシェードは、出来栄えに注目が集まる。
3年生は自画像が目立ち、鏡の中の自分をテーマに、本当の自分を拡大させた「偽り」や学校と家との自分「表裏一体」を描いた作品、色彩構成した自画像もあった。
立体作品では、木工の絵馬や小さな番傘に描いた水墨画、中学3年生定番の篆刻も並び、どの作品からも真面目に取り組む姿勢が伺える。
担当職員は、「小学1年生はダイナミックで力強い作品で、年齢が上がるにつて、ひとつの建物を細かくピックアップし、観察し表現した気持ちが読み取れる作品。授業で制作した作品を集めた」と話した。
小樽市小中学校図工美術展 1月22日(水)~26日(日)10:00~17:00
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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