文化庁主催「メディア芸術祭・小樽展」を締めくくるデジタルアート投影が、1月25日(土)・26日(日)、小樽観光物産プラザ(色内2)中庭で開かれ、来場者体験型の巨大なデジタルアートで雪原を泳ぐ鯨を楽しんでいた。
1月11日(土)から始まった小樽展は、「メディアナラティブ~物語が生まれる港街で触れるメディア芸術」と題し、小樽市産業会館(稲穂2)・市立小樽文学館(色内1)・小樽市民センター(色内2)・同物産プラザの4つを会場に、大型展示19作品を含む全103作品を無料公開し、最新アートに触れる貴重な機会となっている。
小樽出身で同展エグゼクティブアドバイザー、クリエイターの水口哲也氏(エンハンス代表)が同展を締めくくり、同中庭一面の雪原に巨大鯨が泳ぎ共感覚体験ができる、デジタルアート投影「シナスタジア・ホエール」(共感覚鯨)は、来館者に反応し感動を与えた。
同氏は作品について、「プロジェクターを使い、中庭一体の雪原に鯨を泳がせるもので、来場者(体験者)が、雪原に向って手を上げる動作によりパーティクル(光のつぶ)を集めたり、手を広げる動作によってパーティクルが雪原を走り、30m先の壁に弾ける。魚が登場して、マンタになったり大きな鯨に成長するなど、3つのパターンがある。会場には、音が次第に音楽になり、体験者は、演奏する気分や魚と戯れる気分になれる、インタラクティブ(相互作用)なメディアデジタルアート。
昨年、VENT(ヴェント)という宇都宮のアート展で、プロジェクションマッピングをした場所が、大谷石地下採掘場跡の地下空間で、一万年前に海底だったことから、鯨を出現させ初公開した。今回の小樽展では、鯨を雪原に泳がせみようと考えた。体験もアート作品で、皆さんが参加することで作品が生まれてくる。ぜひこの機会に楽しんでいただきたい」と話した。
26日は日没後の17:00頃の開始を予定し、18:00頃まで。
15:00から小樽市産業会館内で、クロージング・トークセッション「テクノロジーとエンタテインメントの融合がもたらす未来ーより深いメディア・ナラティブに向けて」と題して、同氏・小橋賢児氏(LeaR代表)・岡田智博氏(同展ディレクター)等が出演を予定している。
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