無病息災・厄祓 小樽稲荷神社節分祭

 季節の分かれ目とう意味があり、2月4日・立春の前日を指している節分3日(月)は、全国各地で豆まきが行われ、関西では開運の方位を向いて恵方巻を食べる習慣があり、小樽市内のスーパーでも、惣菜コーナーに様々な具材を撒いた海苔巻が並び、買求める人々で賑わった。

 小樽稲荷神社(末広38・木村文彦宮司)では、恒例神事となる2020(令和2)年厄祓い・節分祭が10:00から18:00まで行われた。13:00と18:00の2回行われた恒例の豆まきに、地域住民をはじめ、全道各地からも参拝者が集まり、無病息災などを祈願した。

 13:00の初回は、木村宮司と中谷英明禰宜と裃(かみしも)姿の男性3名が登場。厄年の人も含めて参拝者約30名が集まった。太鼓の音とともに木村宮司が祝詞を上げ、祭事を申込んだ全員の名前を読み上げ祈祷した。

 木村宮司は、「テレビ・新聞等では災いの多い年でもあった。この2、3年、特に凶悪な事件も多い。なぜ起こるのか考えると、社会の中に歪があり、自分のことしか考えない心の狭い人が凶悪な事件を起こしてしまう。しかし、必ずいつかは悔い改めてる日が来る。これからも厄祓いをきっかけに、新たな方向性を見つけて進んでいきたい」と挨拶。

 その後、出席した全員が1人ずつお参りをし、半紙を小さく裁った身代わりになる人形(ひとかた)という紙が配られ、左肩・右肩・左肩の順に清め祓った。

 神社に鬼はいないことから、豆まきでは「福は内、福は内」とだけ唱え、裃を着た3名によって、豆が参拝者に向けて何度も撒かれ、手いっぱいに豆を拾い、1年の健康を祈願した。

 思いがけず豆を撒く役を務めた市内在住の50代自営業の男性は、「初めて体験し、今年1年良い年になればと思う」と話した。

 同神社では、随時厄年の厄祓いを18:00まで行い、2回目の豆まきは18:00から地域の子どもたいも参加して行われた。

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