第22回雪あかりの路開幕!雪と灯りのシンフォニー

 北海道の冬を代表するイベント「小樽雪あかりの路」が、2月9日(日)に開幕した小樽は、最低気温マイナス13.9℃(02:40)、最高気温もマイナス6.9℃(19:09)までしか上がらず厳しい寒さとなった。

 準メーン会場の天狗山では、9日に企画されていた松明滑走や花火など、開幕を祝うイベントがロープウエイの故障で中止となった。

 メーン会場の朝里川温泉会場では、朝里川のほとりや川の中にロウソクが灯され、幻想的な風景に包まれた。

 担当者の話では、初日は平日よりも多く、約500個ほどのキャンドルを灯して来場者を出迎え、川のせせらぎをBGMに雪と灯りを楽しみ、撮影スポットとして多くの写真愛好家や家族連れが訪れていた。

 2日目の10日(月)は、初日よりも気温が上がり、点灯する時間帯にはマイナス3℃前後に。会場には大勢の見物客が行き来した。

 メーン会場手宮会場の中央通りから仲見世通りまでは、海外や日本のボランティア、初参加の団体などの8つのオブジェが並んでいる。

 中央通り側の入口はウエルカムボードが出迎え、2017(平成29)年の第19回から参加の花遊びの会による押花をあしらったフラワーキャンドルで演出。白い雪に灯りと押花が彩りを添えていた。

 韓国ボランティア(OKOBO)・初参加の台湾ボランティア(yooohao)・日本人学生ボランティア(橙)は、それぞれに団結し何日もかけてオブジェを制作。

 初参加の小樽海上保安部は巡視船をモチーフにオブジェを作り、雪玉で波を表現するなど細かく工夫し、船上から見下ろすことができる。

 小樽縄文の会も、手宮洞窟とフゴッペ洞窟の2ヶ所にある陰刻画をモチーフに初参加。

 小樽市役所雪あかりの路ボランティア隊、北海道中小企業家同友会しりべし小樽支部のオブジェが続く。

 仲見世通りから日銀通りまでは、餅やじゃがいもを焼いて提供するあったまるスポットも開設。杜のつどいや緑のまちづくりの会による、ワックスボウルで装飾した天使のステージ等、記念撮影スポットが続いた。旧色内駅では、ワックスボウルなどの公式グッズを販売。

 市立小樽美術館(色内1)前の色内広場を担当する宮城県仙台市在住の千葉洋さんは、今年で13回目の参加。ハートや星を模った雪の造形がロウソクの灯りを引き立て、多くの人が足を止める定番スポットになっている。

 今年は、大きな氷をチェーンソーでハートや星型に模って会場に飾り、前夜祭では、来賓によるメッセージキャンドルの設置台や、模擬結婚式を挙げた新郎新婦による点灯に使用したシンボルキャンドルの飾り付けも担当した。

 千葉さんは、「例年通り特にテーマはなく、冬の小樽にバカンスに来ている感覚で、場所を提供してもらいありがたい。団体は大きなオブジェを作ることができるが、1人だから小さなハートや星型を雪で作ったのが始まり。毎日楽しんでいる」と笑顔で語った。

 日銀通りから寿司屋通りまでのエリアでは、今年6mのスノートンネルが復活。その奥には、青年会議所によるすべり台、さらに進むと同所と建築士会によるホットドリンクなどを販売する休憩所がある。

 激しく雪が降る時間帯もあったが、来場した子どもたちは、雪の滑り台を豪快に滑り降って楽しんでいた。

 ◎小樽雪あかりの路2020(外部)

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