学生短歌コンクール表彰式 応募総数590首

 市立小樽文学館(色内1・玉川薫館長)は、2月15日(土)11:00から、令和元年度小樽文学館学生短歌コンクール表彰式を行った。

 令和元(2019)年12月2日(月)~令和2(2020)年1月20日(月)、市内中学生以上の生徒や学生を対象に短歌作品を募集。昨年度より24首多い590首の応募があった。

 2月5日(水)に、小樽詩話会の高橋明子氏・歌人で新墾選者の那須愛子氏・歌人の山田航氏による審査会が開かれ、入選8首と佳作15首を選んだ。

 表彰式では、選ばれた生徒ひとりひとりに、玉川館長から表彰状と記念品が贈られ、「いきいきとした作品が非常に多く寄せられていた。全作品を1階に掲示する予定で、他の生徒さんがどんな短歌を書かれたのか、ぜひ観てもらいたい。590もの人がそれぞれの思いを短歌にしたことは意義がある」と話した。

 審査した3名による講評が行われ、高橋氏は「言葉は努力すればするほど自分の力になり、自由に使える。もっと良い作品を詠みたい人は、人の作品を読むこと」とアドバイスした。

 那須氏は「自分の奥底を表現することで心が豊かになる」、山田氏は「ストーリーよりもリズムが重要で、作者らしさを表現。字あまりが肉声を感じる」と話し、入選した菊池晃太君(菁園中1年)の作品について、「リズムを少し崩して、字余り字足らずを使い、おしゃれな技を使っている。天性のリズム感を短歌に活かしている」と高く評価した。

 菊池君は、「吹奏楽部で、誰もいないストーブもない寒いところで、トランペットの音を出している状況を詠んだ。入選して嬉しい。これからも挑戦したい」と話した。

 応募があった全590作品を、22日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階に展示する予定。

 ◎市立小樽文学館(外部)

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