16チームで熱戦! 雪かき選手権 in 小樽 2020

 「雪かきはスポーツだ!」を合言葉に、第7回国際スポーツ雪かき選手権in小樽2020(松代弘之実行委員長)が、2月15日(土)9:30から、北陵中学校(清水町5)体育館に集合し、昨年に続き、手宮石山地区で競技が行われた。

 北海道観光振興機構のメンバーで作る「キュンちゃん」が総合優勝し、優勝旗と1万円相当の豪華海鮮詰め合わせが贈られ、チャンピオンの称号を手にした。

 例年にない少雪となり、これまでの雪かき選手権のルールを変更。道幅を広げることよりも、高齢者の歩きやすさを優先し、いかにカロリーを使うかが勝負の決め手。チームに1つずつカロリーメーターを渡し、その数値を目安として競技時間は20分。

 大学生などスタッフ約20名、桜陽高校放送局が司会を務め、小山秀昭副市長は開会式で、「坂道の多い地域の道路を、皆さんが雪かきをすることで、高齢者と地域の方が喜んでくれると思う。喜んでくれるお年寄りの姿を思い出しながら楽しんでもらいたい」と激励。選手宣誓と準備運動を済ませ、競技会場に向かった。

 中学生7チームすべてが北陵中学校生徒。陸上部5名のチーム名は「雪スポ学真」。会場に向かう時さえも動きが機敏な有力チーム。

 高校生チームは、北照高校2チーム・潮陵高校2チーム・未来創造高校1チーム。北照は野球部2年生11名がエントリーし、ユニホーム姿で登場。応援に駆けつけた上林弘樹監督は、「道外からの部員も多く、いろいろな経験をしてもらい、地域貢献のために参加した」と話した。

 最後の小樽工業高校で入学し3月に卒業する未来創造高5名は、白い巨塔チーム。「昨年は準優勝で、今年は優勝かけ2回目の出場。頭脳を使いチームで協力して頑張りたい」と意気込んだ。

 一般チームは、小樽市役所と北海道観光PRキャラクターのエゾナキウサギ「キュンちゃん」の帽子を被った北海道観光振興機構メンバー、北陵・手宮中央PTAチーム、経済産業庁で作る「ケイザイサンギョーショー」。

 石山地区は、生活道路が狭く坂になっているのが特徴。雪は例年よりも少ないが、歩く小路の地面は氷になりとても滑りやすい状態。

 担当スタッフから注意事項を聞き、準備が揃ったところから競技を開始。与えられたスコップを使い、硬い雪や氷に苦戦していたが、チームで協力して挑んだ。半袖姿になる参加者もいて、心地良い汗をかいていた。

 競技終了後は、競技で集めた雪を、広い道路まで運ぶところまでを参加者が行い、後はダンプカーが排雪した。

 13:30から表彰式と閉会式が行われ、3位までを表彰し、手宮地区連合町会の荒谷しげ子会長が、「汗を流して、石山町の狭い小路からツルツルの雪を割ってかいてくれて、地域の皆さんも感謝している。

 昨年、こういうスポーツもあるんだと不思議な感じで見ていた。雪かきは大変なことだと思っているので、こんなに沢山来てくれるとは思わなかった」と感謝した。

 松代実行委員長は、「怪我もなく、無事に雪かきできて嬉しく思う。石山地区は、厳しいところで生活していると分かったと思う。全国的に、人口減少が激しく、高齢化率も高く、空家も増えている。

 これからの若い人たちが課題を解決しなければ、みんなが楽しく住めるまちができない。このような楽しくできる取り組みが広がってくれればと思う」と話した。

中学生の部 高校生の部 一般の部
 優 勝 雪かきがち勢 北照高等学校野球部2 キュンちゃん
 準優勝 雪すぽ学真 白い巨塔 小樽市役所
 3 位 キャンツアイ(まーちゃん) 北照高等学校野球部1 ケイザイサンギョーショー
スポ雪ベスト映え賞 スコップ乱舞 潮陵地学部メンバーのヘルメット姿が映えた

 ◎雪かき選手権小樽(外部)

 ◎関連記事