ウイルス収束後は再び観光を!中国駐札幌総領事が訪問

 中国駐札幌総領事館(札幌市中央区)の孫振勇(ソン シンユウ)総領事(59)は、新型コロナウイルスよる感染拡大による支援に感謝し、中国人観光客が激減する観光地小樽市への影響を懸念し、2月18日(火)11:00から表敬訪問を行なった。

 市役所(花園2)2階市長応接室で、迫俊哉市長・貞本晃一保健所長・上石明港湾産業部長らが出席。

 孫総領事は、2015(平成27)年5月から同領事館に着任し、今年の札幌雪まつりのレセプションで迫市長と挨拶を交わし、この度の訪問が実現。「小樽市は、中国にとって有名な観光地で、市民もお世話になっている。コロナウイルスの影響で激減しているが、努力して、再び小樽市へ観光に来られるように頑張りたい。全国民がしっかりと守り力強く戦っている」と述べた。

 迫市長は、「小樽市では、中国からの観光客が多く、同市の経済・観光を支えていることは間違いない事実。新型肺炎の影響や日韓問題で減少し残念に思うが、いち早くいろいろな手立てを講じて収束し、中国や韓国から小樽に戻って来てもらうことを願っている。

 新型肺炎が発生した場合の対応をしっかりと考え、市民の安心安全をしっかりと守っていきたい」と述べた。

 湖北省以外は、連続13日間、感染者と死亡者が減少している。1月28日に、中国武漢市から北海道を訪れていた中国人が感染し、道内初の感染者となり、力を合わせた治療と行届いた介護で、2月14日に完治して退院し、直行便で中国に帰国した。北海道に対してとても感謝していると明した。

 孫総領事は、「中国人は、小樽へ2回以上の家族旅行が多い。中国の立場では、今のツアーキャンセルはコロナウイルスの蔓延を防止する措置。必ず全力をかけて、北海道に中国人観光客が訪れるよう促進し、両国民の交流を深めたい」と約束した。

 小樽市の外国人宿泊客数では、2014(平成26)年度から2018(平成30)年度まで、中国がトップを占めている。