4機関合同潜水訓練 救助活動の連携強化

 小樽海上保安部(港町5)は、北海道警察機動隊(札幌市南区真駒内)・札幌市消防局(札幌市中央区)・小樽市消防本部(花園2)の4機関による合同訓練を、2月18日(火)・19日(水)の12:00~15:00に、小樽港第2埠頭7番岸壁(巡視船ほろべつ係留場所)で実施。

 2017(平成29)年から夏と冬の年2回ずつ実施。これまで冬は茨戸川で氷下潜水訓練を実施していたが、港湾での水難事故を想定した合同訓練は初めてで、救助活動における水中作業の能力向上と関係機関の連携強化を目的とした。

 初日18日の気温は、プラス1℃前後で水温3℃。同保安部22名・同警察機動隊5名・札幌市消防署10名・小樽市消防本部8名が参加。そのうち、ほろべつ潜水士5名を含む潜水士18名が、ドライスーツ姿で3班に分かれて潜水訓練を実施。

 海中における障害突破訓練では、水深3mに設置した網やブルーシート、ステンレス製の格子を潜り抜け、海底からの重量物搬送訓練では、水中での重量物の引き上げ、運搬に使用するアクアリフターを水中でエアーを入れ、重量物に見立てた同船の錨に接続し引き上げた。

 行方不明者捜索訓練では、水深9mで6名が並び20mのロープでダミー人形1体を捜索。訓練に時間がかかり、ドルフィン訓練を中止し、後日に持ち越された。

 巡視船ほろべつ・髙橋進船長は、「他機関との合同訓練では、海保潜水士は主導的な立場となり士気も上がり有効な訓練となった。指導することで得るものも大きく、機動隊長・消防署長も視察に訪れ、良い影響となり良い訓練となった」と講評を述べた。

 19日も同時刻に、メンバーを変えて約45名が参加し、同訓練を実施する予定。

 ◎小樽海上保安部(外部)

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